【F1サンマリノGP 詳報その3】ミシュラン新スペックの強気または自信

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【F1サンマリノGP 詳報その3】ミシュラン新スペックの強気または自信
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リヤタイヤこそブラジルGPのスペックとまったく同じものだったが、フロントに関しては明らかにワイド化(新型)が図られ、さらにコンパウンドは1種類に限定された。つまり、1種類のコンパウンドを新しいコンストラクション(構造)と旧コンストラクションの2スペックに分けてきたのである。

無論、不安はあったはずだ。予想したコンパウンドがまったくイモラの路面と気温にマッチしない事が考えられたはずだから。ギャンブル? いや、恐らく彼らにはその1種類のコンパウンドに自信があったのだろう。だから新コンストラクションのフロントタイヤを投下したのだ。その新型はブレーキング時に安定した性能が発揮され、有効なトラクションを発生するという。

ではミシュランの弱点は? それは勝てるチャンスはウィリアムズの1チームに限られること(逆説的には1チーム集中で行ける強みもある)。さらに現状で言えば、晴雨中間用のインターミディエイトの性能がブリヂストンの同種のタイヤに対して、まったく歯が立たない点。最後にもうひとつ言えるのは、ブリヂストンもこのまま黙ってはいないということ。

ブリヂストンのテクニカルマネージャーである菅沼寿夫氏はこうコメントしている。「まず、ラルフのグランプリ初優勝を祝福したい。結果は真摯に受け止め、将来を考えたい。データを検証し、スペインGPに間に合うよう我々のタイヤをさらに改良するつもりだ」。タイヤウォーズはますます過激になること必至である。

《編集部》

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