平均株価が3日大幅続落。マーケット全体がほぼ全面安商状とあって、自動車関連株もさえない。中でもトヨタ自動車は、前日比270円安の3400円と大幅続落。99年10月以来の水準まで下げたが、会社自体には売り込まれる材料は見当たらない。
「都銀が持ち合い解消の一環としてトヨタ株を売却する」との観測が流れ、信用取引で買っていた個人投資家の投げ売りが発生するなど、需給関係の悪化から下げ足に拍車がかかった。
本田技研工業も前日比130円安の4290円と続落。日野自動車工業、日産ディーゼル工業のトラック2社も反落した。こうした中、スズキが前日比3円高の1178円と3日ぶりに小反発。「GMが日本国内向け自動車を同社からOEM調達する」と報道され、買い材料とされた。
市場全体が下げ止まるかどうかは、米国市場頼みの状況。企業実態が無視される、予断を許さない展開となっている。