無線LANは、カバーエリアが見通し100m程度と狭い代わりに通信スピードが速い。このためパソコンユーザーを中心に急速に普及している。この無線LANがパソコン以外に普及する兆しを見せ始めている。
KDDIが発表した『CDMA 1x WIN』は米国クアルコム社の最新3G技術「1x EV-DO」を採用。最大2.4Mbpsの高速通信が可能になり、NTTドコモなどが採用する3G規格「W-CDMA」の通信スピード384Kbpsを追い抜いた。
通信ジャーナリストの視点で興味を持ったのが、トヨタの『PM』やスズキの『S-RIDE』などパーソナル性を重視したコンセプトカーが、車車間通信によるメッセージ交換機能を積極的に取り込んでいる事だ。
日本の携帯電話市場は第2世代携帯電話(2G)と第3世代携帯電話(3G)の端境期にある。このままいけば、来年度、日本の携帯電話市場は3Gが主流になるだろう。これはカーナビやカーオーディオが搭載するモジュール分野でも、3Gでの競争が進む事を意味する。
地上デジタル放送とデジタルラジオの試験放送が開始され、放送事業者はモバイル分野の市場拡大にソロバンを弾いている。しかし、携帯電話業界にとって「放送」は、魅力はあるが迂闊に手を出せば火傷をするホットポテトだ。
「音楽に強いau」KDDI代表取締役、小野寺 正社長はそう言い切る。auは今、「着うた」を武器に10代〜30代の若年高感度ユーザーを多く獲得している。そしてauの音楽戦略第2弾が、FMラジオを携帯電話で受信する「FMケータイ」である。