年度末の駆け込み需要からの反動もおさまり、リスタートとなった2015年のカーナビ商戦。各社の夏モデルは、車種専用/大画面モデルの登場に加えて、スマートフォンのマルチタッチやクラウド音声認識を取り入れた先進UIがトレンドとなった。一方スマートフォンの急速な普及と性能向上に伴い、ナビアプリも特に描画回りで大幅な進化を遂げている。ドラレコ付PNDやヘッドアップディスプレイ(HUD)対応ナビアプリなど、ナビの形態も多様化。これら最新カーナビの主要機能やインプレッションなどワンストップでお届けする。
全体の動きが素晴らしく良い。ホンダアクセスの『Gathers(ギャザズ) VXS-102VFi』(クラリオン製)を試用して、まずそんな印象を持った。
PNDの最もベーシックなカテゴリーである3.5インチクラスの分野で、使い勝手を追求したUIと確かな自車位置精度で着実な支持を得ているのがGARMINだ。最量販の『nuvi250』シリーズの後継として、この春『nuvi205』が登場。このモデルの狙いと、今後の商品戦略について聞く。
オンデマンドVICSや駐車場の満空情報などライバル他社の目玉機能がないように見えるが、実はどちらも対応済み。渋滞情報は標準状態で渋滞を考慮したルート検索がされるし、地図上の渋滞表示もされる。これらはもはや当たり前の機能というスタンスのようだ。
インターネット上の地図サービスでもお馴染みのMapFanが提供するケータイナビの自動車向けサービスが「MapFanナビークル」だ。サービス提供元のインクリメントP(iPC)は、ケータイ向け地図も古くからサービスを行っており、この分野ではすでに長い実績がある。
ナビ機能で注目すべきは、市販ナビとして唯一の通信による地図更新機能を採用したことだろう。これまで「カーナビにとって地図データが古くなっていくのはやむを得ないこと」と思われてきたが、本機ではそういった心配は不要となっているのだ。
とくに優れているのはその画質だ。液晶モニターは、膨大な数の液晶素子の集合体なのだが、X08で採用した液晶モニターでは素を画素単位で濃淡をコントロールしている。これによって、バックの影響を受けずに人物を鮮明に浮かび上がらせることを可能にしている。
メモリーをストレージに用い、充実のナビ機能とシンプルで使いやすいUI、そして優れたコストパフォーマンスで人気の『スムーナビ』。今年はナビ機能・AV機がさらにスペックアップを果たした。スムーナビの高機能化戦略の狙いを、商品企画担当の滝沢俊之氏に聞く。
高品質なUIと新技術をふんだんに取り入れたAV機能で、高い評価を得ている『クラスヴィア』。新モデルでは地図デザインをリファインすると共に、オンライン交通情報探索などの先進技術を投入。ナビ機能の進化について、担当エンジニアに話を聞く。
アルパインから新たな上級2DINナビシステム『VIE-X08』が登場した。充実のナビゲーション機能と、より魅力を増したAVスペック、そしてテレマティクスにも対応と、ハイエンドと呼ぶにふさわしい機能群を取り入れたアルパインの力作だ。
昨年、6年ぶりに復活を遂げたカロッツェリアの通信ナビ『エアーナビ』。初代から連綿と続く“通信とナビゲーションとの融合”は最新モデルであるAVIC-T20でどのように結実したのか。エアーナビ商品企画担当の中根祐輔氏に、T20の新機能と特徴について、話を聞く。
AV面での充実した機能も群を抜くものだ。カーナビとして、AVセンターユニットとして、新サイバーナビは熟成度をさらに増したと言える。
今やカーナビ界のリファレンス的な存在となったサイバーナビだが、それでもサイバーナビは進化の手綱を緩めようとはしない。先頃登場したAVIC-VH9900では、サイバーナビに求められる正常進化をこのモデルで果たしたと言っていいだろう。
ハード面でのスペックは基本的に前モデルを踏襲した内容だ。それでも5.8型ワイドVGAに表示される地図は色合いを見直すことで、見やすさを一段とアップ。画面サイズも見やすさを考えればちょうど良いサイズであることがわかる。
ネットワークにつながることで、カーナビはこんなにも楽しくなる! そんな思いを実感させてくれるのが新型『エアーナビ AVIC-T20』だ。
加速度センサーやジャイロセンサーによる自車位置精度、スマートループ渋滞情報を利用することによる優れたルート品質など、従来から好評のPNDとしての基本機能をさらにブラッシュ・アップ。