年度末の駆け込み需要からの反動もおさまり、リスタートとなった2015年のカーナビ商戦。各社の夏モデルは、車種専用/大画面モデルの登場に加えて、スマートフォンのマルチタッチやクラウド音声認識を取り入れた先進UIがトレンドとなった。一方スマートフォンの急速な普及と性能向上に伴い、ナビアプリも特に描画回りで大幅な進化を遂げている。ドラレコ付PNDやヘッドアップディスプレイ(HUD)対応ナビアプリなど、ナビの形態も多様化。これら最新カーナビの主要機能やインプレッションなどワンストップでお届けする。
その実力は限りなく上位機『Fクラス』に近い。Strada・800シリーズはミドルクラスのカテゴリーにいながら、そんな高いパフォーマンスを備えたハイスペックモデルへと大きく進化して登場した。
07年に市販カーナビメーカーとしては初のPND「Drivtrax」をリリースしたクラリオン。08年夏にはナビ機能を強化しマルチメディアへの対応を果たした第2世代が登場した。新モデルの改良ポイントについて、セールス&マーケティング本部の石黒慎之助氏に話を聞く。
クラリオンのPNDシリーズ、「ドリブトラックス」がこの夏に第2世代へと進化。軽量コンパクトボディはそのままに、UIやマルチメディア対応を一層強化してエントリーユーザーの取り込みを図った意欲作だ。
08年の夏に立ち上がったクラリオンのハイエンド2DIN AVNブランド「クラスヴィア」。ハイエンドならではの高機能に加え、ドルビーの車載機向け再生プログラムの「DAEP」を採用し、定評のAV機能をさらにグレードアップ。他社とは一線を画す高級ナビの誕生だ。
08年モデルサイバーナビは筐体のデザインを一新。昨年打ち出したスマートループを推し進め、通信連携ナビとして進化を果たした。全機種ブレインユニット対応となり、スマートループへ情報をアップロードすると、発売から3年間分のデータ更新が無料になる特典も付与される。
“キレがいいナビ”をキャッチフレーズに登場したイクリプスの新型HDDナビ。映像信号のデジタル伝送/デジタルTFTを採用し、地デジ・地図ともに発色に優れたシャープな表示性能を得た。また「モクテキチネット」がリニューアルしてケータイリンク機能もさらに充実した。
08年夏、通信モジュール対応型ナビ『エアーナビ』がポータブルタイプで復活した。「身近なお出かけ情報端末」をコンセプトとして開発され、ナビポータル社が提供するテレマティクスサービスに対応した。
08年夏に登場したクラリオンのAVNラインナップは、高機能の『クラスヴィア』、ベーシックの『スムーナビ』の2ライン体制となった。ブランド再構築の経緯と、両モデルの特長について、開発にあたった技術開発本部の安藤邦弘氏に話を聞いた。
GARMIN nuvi250はコンパクトなボディに優れたコストパフォーマンスと明快なUIを備えたPNDだ。SDカードにマップソースを挿せば、海外での使用にも対応できる拡張性も持つ。その使い勝手と機能を画像で紹介する。
野村総研の100%子会社であるユビークリンクが提供する『全力案内!』は、携帯電話を使ったナビゲーションサービス。その利用法について画像で解説する。
クラリオン『クラスヴィア』NX808を使っていて気付いたのがメニューデザインが一新されていたことだ。文字フォントや背景の色調、立体的に表示するアイコンなど、その使いやすさと見やすさはずいぶんと向上している。
ドリブトラックスP7DTは、従来モデルをベースにナビ機能も大幅な進化を遂げている。文字サイズが拡大されて検索した結果の内容がしっかりと把握できるようになったし、携帯電話と同じ感覚で文字入力ができるキーボードも使いやすい。
ケータイを使ったナビゲーションの先駆が、ナビタイムジャパンの提供する「NAVITIME」だ。トータルナビのサービスを開始した2001年以来、乗換案内&徒歩誘導を組み合わせた総合ナビゲーションのパイオニアとして、業界を先導している。
今やカーナビが果たす役割は単に目的地までのルートを案内するだけにとどまらない。ドライブ中の楽しさを演出するためのAV機能はもはや欠かせなくなっているし、しかもそれぞれの機能はより高いレベルの実現が求められるようになってきている。
昨年辺りから破竹の勢いで需要が伸び続けているPND。その原動力はコンパクトなボディに必要十分なナビ機能とワンセグTV機能を合わせ持っていることだ。ナビ機能だけではドライブでしか使えないが、TV機能があれば使い機会はさらに高まる。