パナソニックのAV一体型ナビゲーション、「ストラーダ」のミドルクラスがモデルチェンジ。評価の高い外観デザインやユーザーインターフェースは従来モデルから引き継ぎつつ、ルート探索機能やリッピング音質の向上、さらにHDD容量の増大など、AV一体機ならではのポテンシャルをさらに引き出した力作だ。
ルートを“自分仕立て”にできる「ストラーダチューン」
新型ストラーダ最大の特徴は、ルート探索や地図表示、案内の詳細設定が可能な新機能「ストラーダチューン」を搭載したこと。
ルート探索時の道幅や抜け道・有料道路などの優先度を設定できる「ルートチューン」、音声案内の頻度やオン・オフを調整する「ガイダンスチューン」、そして地図色・文字サイズなどユーザーの好みに合わせた設定ができる「マップチューン」の3つのメニューが用意された。
たとえば、「なるべくいつも有料道路を優先させ、広い道幅を走りたい。音声ガイダンスはきめ細かく。地図は目に優しい色で」といったオーナーの要望も、ストラーダチューンを使えば簡単に設定可能だ。
ストラーダチューンへのアクセスは、ナビ画面からワンタッチ。たとえば、ルート探索は有料道路や抜け道などの使用頻度を段階分けしてビジュアル的に表示する。通常は深い階層にある設定系のメニューボタンをもっとも手に触れやすい部分に置かれ、イラストを多用するなどして、簡単・気軽に自分仕様に仕立て上げていくことができる。
ナビの利用経験者も増え、ユーザーはより自分仕様のナビを求めるようになりつつある。そこで、パナソニックでは2010年モデルの狙いを「使いやすさを求める初心者だけでなく、ナビを使いこなす経験者」も満足できる内容に仕上がった。
◆非圧縮リッピングに対応してHDDも大容量化
AV機能ではCDリッピング時のコーデックに「CD音質」(非圧縮)録音モードを新たに搭載。60GBの大容量HDDを採用し、CD音質モードで約800曲、128kbpsなら約7500曲もの楽曲を収録できる。
また、音響システムには好評を博している「音の匠」に、Sクラスで採用している「快適メモリーミュージック」モードをミドルクラス専用に再チューンして追加。圧縮音源でもメリハリのあるクリアなサウンドを実現したほか、イコライザー調整も可能とした。
操作面では、純正ステアリングスイッチやDSRC車載器との連携を実現。ステアリングスイッチ対応はアダプタ不要で、ナビ画面から各ボタンのファンクションを割り当てる学習型としている。また、従来のモデルでも対応済みのGoogle Maps/Yahoo! 路線・地図アプリ連携も引き続き採用。“おでかけストラーダ”による登録でカスタムPOIのインポートを可能としている。ネットワークカメラの確認など、パナソニックならではのリンク機能も従来モデルに引き続き採用された。
ラインナップは2DINタイプ「CN-HW890D」「CN-HW860」、1DIN+1DINのインダッシュタイプ「CN-HX910D」の合計3モデル。 890Dおよび910DはBluetooth内蔵となる。発売はHW890D/HW860Dが6月下旬、HX910Dは9月を予定している。