年度末の駆け込み需要からの反動もおさまり、リスタートとなった2015年のカーナビ商戦。各社の夏モデルは、車種専用/大画面モデルの登場に加えて、スマートフォンのマルチタッチやクラウド音声認識を取り入れた先進UIがトレンドとなった。一方スマートフォンの急速な普及と性能向上に伴い、ナビアプリも特に描画回りで大幅な進化を遂げている。ドラレコ付PNDやヘッドアップディスプレイ(HUD)対応ナビアプリなど、ナビの形態も多様化。これら最新カーナビの主要機能やインプレッションなどワンストップでお届けする。
インクリメントP「MapFan ナビークル」は、NTTドコモ903i以降(GPS機能搭載機種)およびソフトバンクの920P・920Tを対象に提供される月額315円の有料サービスで、ケータイナビとしての使い勝手を追求している点が大きな特徴だ。
取り付けが簡単なコンパクトボディとシンプルな機能、そしてリーズナブルな価格で人気を博しているPND。そのPNDカテゴリーにパナソニックが「ストラーダ」のエントリーモデルとして投入したのが『ストラーダポケット』(CN-MP50D)だ。
パナソニック「ストラーダ」のブランド立ち上げから5年。この節目のタイミングで登場したハイエンドモデル「Fクラス」は、“From Home to Car”を具現化した新機能「ストラーダ ホームリンク」の搭載がトピックだ。 機能・画面を写真で解説する。
NAVITIMEにはPC向けのWebサービスも用意されており、これと組み合わせて使うと、さらに利便性が向上する。PC向けNAVITIMEはケータイ上で登録作業をすると使えるようになり、PCとケータイのサービスがシームレスに連動している。
「全力案内!」の地図やUIなど総合ナビの基本部分に目を向けると、情報量が多く、理路整然とした作りであることに気づく。まず地図は、表示される情報量が多く「見やすく描き込まれている」印象だ。特に街区の形状や名称が豊富で、これは徒歩ナビ時に重宝する。
新しくなった『Fクラス』のカーナビ機能についてはどうか。これも見逃せないポイントが数多い。というのも、新Fクラスは、そのプラットフォームを一新し、カーナビとしての基本機能を大幅なレベルアップを図っているからだ。
「ナビタイム ドライブサポーター」は単なるカーナビではない。同サービスはケータイ向けのトータルナビゲーションサービス「NAVITIME」を構成するクルマ向けのサービスであり、ユーザーの“移動”をあらゆるシーンでサポートするもの、というコンセプトだ。
nuvi 250などガーミンのPNDは、PC連携の機能も充実している。製品にはPC接続用のUSBケーブルが同梱しており、パソコンでダウンロードした無料のトラベルガイドデータやオービスデータなどをインストールして機能アップを図ることができるのだ。
昨年10月、急成長する携帯ナビ市場に参入したのが、ユビークリンクの「全力案内!」だ。公共交通系の案内に加えて、クルマ向けのナビ機能やコンテンツにも注力しており、全力案内!オリジナルの魅力になっている。
シンプルだが、ナビ性能の高さで“PNDの底力”を見せてくれたガーミンの『nuvi 360』。その普及型モデルとなるのが『nuvi 250』だ。
パイオニア「カロッツェリア・サイバーナビ」が待望のフルチェンジ。“知の共有”をテーマとして、ユーザーがサーバーにアップした情報を共有する「スマートループ」を一歩推し進め、ブレインユニットを2DINモデルにも標準搭載とした。
Mapfanナビークルのルート設定のプロセスは、一般的なカーナビと同じく、地図上からメニューを呼び出していく方式。ケータイコンテンツを使い慣れた人よりも、カーナビの操作に慣れた人の方が直感的に理解できるだろう。
インクリメントPの「MapFanナビークル」はとてもバランスが取れて使いやすいナビゲーションを実現している。筆者が何よりも高く評価しているのが、ルート案内時の誘導画面の見やすさ、よく考えられたUI(ユーザーインターフェイス)だ。
「ストラーダポケット」には、ワンセグTV機能をはじめ、デジカメで撮影した画像が楽しめるJPEGビューワー機能といった充実したエンタメ機能が搭載されている。
ドライブに出掛けては見たものの、玄関の施錠やペットの状況など気になることは意外と多い。また、出掛けた先で気になる番組に遭遇することだってある。そんな時に役立つのがストラーダの新しい『Fクラス』に搭載された「ストラーダ ホームリンク」だ。