【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】「ケータイユーザーのナビ利用率50%目指す」…ゼンリンデータコム いつもNAVI

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ゼンリンデータコムが提供する地図・ナビゲーションションサービスの統一ブランドが「いつもNAVI」。マルチプラットフォームで多機能ナビゲーションを展開する同社の戦略とデジタル地図メーカーとしての展開について、サービス企画部部長上野弘貴氏に聞く。

◆ケータイ向けサービススタートは2000年から

三浦:ゼンリンデータコムの地図・ナビゲーションサービスは、従来よりケータイだけでなくPC向け等でも提供されていましたが、この5月にブランド名を「いつもNAVI」に統一されました。御社のナビサービスの成り立ちからブランド統一までの経緯について、教えてください。

上野:ケータイ向けにサービスを始めたのは2000年6月のことです。ドコモのiモードで、「ゼンリン携帯まっぷ」という名称でした。ブラウザで地図を検索できるというものです。2001年に「iエリア」が始まると、会員数が大幅に伸びるようになりましたね。

三浦:アプリ提供はいつからスタートしたのでしょう。

上野:これも2001年ですが、2月にNTTドコモ『503i』の一部端末からアプリ提供を始めました。その頃からアプリ向けにベクトル地図の描画を採用し、ケータイに最適化された地図への取り組みを本格的にスタートさせました。

◆歩行者ネットワークをゼロから構築

三浦:Web、アプリときて、GPSナビを始めたのはいつ頃ですか。

上野:05年10月に当時のボーダフォン『903T』にわれわれのアプリをプリインストルしてもらうことになったのがGPSナビを始めた直接のきっかけです。これを契機に、親会社のゼンリンでは歩行者ネットワークのデータを本格的に整備しました。

三浦:GPSナビのスタートには相当な準備期間を要したのですね。

上野:そうですね。開発側としてはGPSナビは“いつかやらなければ”という認識でしたので、903Tのタイミングに合わせてローンチした次第です。屋根の多いルートや階段をなるべく通らないデータも当初から揃えました。これらのネットワークを整備しようとすると、従来のクルマデータを流用することはできませんから。

三浦:ドコモ向けGPSナビアプリの提供はいつスタートしたのでしょう。

上野:ボーダフォンから1年後の2006年の10月です。この時は、富士通とNECの端末にメーカープリインストールとして採用していただきました。このドコモ向けアプリがユーザーからご好評いただいたことで、われわれの方向性が定まりました。

三浦:好評のポイントは。

上野:富士通ですとスイングケータイの横画面が特徴ですが、アプリ側で横画面対応の機構を入れていましたし、NECについてはVGAの高精細液晶に対応していたこと、また操作デバイスのニューロポインターでの操作も可能としました。ドコモ向けアプリの開発はわれわれとしても多くの経験値を得ることができたと思います。

三浦:07年にはドコモと資本・業務提携が決まり、『905i』以降は主要端末へのキャリアプリインストールとなりましたね。

三浦:ドコモと資本・業務提携をしていることによるメリットはありますか。

上野:端末の情報がいち早く入っていくるという点ではメリットではありますが、逆に開発のハードルは上がりますね。たとえばJAVAがタッチパネル対応になったら、プリインストールアプリ提供社である当社はそれに対応したアプリを提供する使命があります。
ハードウェアとの一体化したアプリを提供するのが当社の役割ですから。

三浦:なるほど。

上野:ハードと一体化したアプリを提供するのは、キャリアの指示だからという理由だけではありません。これまで対応してきた横画面やタッチパネルなどは、地図アプリにとって最適な操作UIであって、対応した方がユーザーメリットが増してサービスの価値が上がるから、という理由です。

三浦:では、au向けの対応はいかがでしょう。

上野:この6月にau向けBREWアプリをリリースしました。EZナビウォーク/助手席ナビ以外のGPSナビゲーションとしては初のサードパーティによるアプリ提供となります。われわれとしては、ようやく3キャリア対応ができた、という気持です。

三浦:EZナビウォーク/EZ助手席ナビがauのナビアプリとして浸透しているなかで、あえてそこにアプリを提供した理由は。

上野:ここ数年KDDIさんと共同開発のナビタイムジャパンさんがナビサービスの宣伝を積極的にしてくれたことで、ケータイナビ自体が市民権を得てきました。従いまして、EZナビウォーク/EZ助手席ナビが大部分を占めているとはいえ、当社にもチャンスはあるのではないか、という計算です。また、GPS対応ケータイの保有台数というとau端末が占める割合は全体のシェア以上です。まだサービスインしたばかりで、会員数の動向もつかめていませんが、どういう伸びを示すか開発側としても楽しみです。

《北島友和》

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