自動車メーカーが研究開発費を積極的に拡充している。経常投資である新モデル開発だけでなく、自動運転など実用化段階に入っている新技術分野への投資が膨らんできたためだ。
三菱自動車工業の今期(2018年3月期)業績が、軽自動車の燃費不正で赤字転落した17年3月期からV字回復する見通しだ。16年10月に日産自動車に傘下入りして以降、着実に収益改善を進めつつある。
トヨタ自動車は10年がかりで開発を進めてきた下肢麻痺の人の歩行リハビリテーションを支援するロボット「ウェルウォーク WW-1000」を、2017年9月から国内で医療機関などにレンタルする。
◆目指すは持続力伴う高収益体質
◆自工会は0.8%減の500万台を予測
◆スピードを信条にプロジェクト方式で運営
◆トヨタは5年ぶりに首位を明け渡す
◆現行の「JC08」モードから11年ぶりの改定
◆米国でのプレゼンスをスマートに発信
世界の自動車産業の2017年は、後世に大きな転換点だったと振り返られることになろう。
世界の自動車産業の2017年は、後世に大きな転換点だったと振り返られることになろう。テクノロジーでは、自動運転やコネクテッドといった「知能化」、そして環境規制の強化もにらんだ「電動化」という大きな流れが加速する。
◆動力は10%、燃費は20%の向上がターゲット
◆業界に逆行して今期3期ぶりの営業増益に
◆伝統的技術だけでは行き詰るとの危機感
◆両社にまたがるカンパニーを設置