
【池原照雄の単眼複眼】G-BOOK逆襲で始まるテレマティクス春の陣
5月の大型連休を控え、カーテレマティクスをめぐる動きが活発化する。トヨタ関係筋によると、『G-BOOK ALPHA』の料金体系などを抜本的に見直すというのだ。ナビ機能では来年以降のフローティングシステム採用も視野に入れた検討を行っているという。

【池原照雄の単眼複眼】「チャンネルブランド」確立に挑むトヨタ
とある自動車ディーラー街で鮮やかなグリーンの「トヨペット」が眼に飛び込んできた。トヨタ自動車が展開している系列ディーラーの店舗刷新策「VI」による新しい店づくりだ。複数の販売系列維持が難しいご時世の国内市場で、埋没しそうな「チャンネルブランド」を訴えかける試みに注目している。

【池原照雄の単眼複眼】富士重のトヨタ子会社化、意外と早い?
トヨタ自動車と富士重工の提携合意内容は、想定されていた以上に両者の急接近を示すものとなった。これには、兵たん線が伸びきったトヨタにも提携の成果を急がねばならない事情があるようだ。水平対向エンジンや4WD技術は学ばなければならない」(豊田章一郎名誉会長)というのは、単なる外交辞令ではなさそうだ。

【池原照雄の単眼複眼】スズキ、GMショックの先に見える「自立」
スズキは米GMから株売却の申し入れを受けた。鈴木会長は、「ウチの株を売って、その程度のキャッシュが欲しいということなら、もう(GMは)終わりじゃないの」と、報道陣を煙に巻いていたが、様々なシミュレーションをしたはずだ。今回スズキが買い入れた自社株は、1年間そのまま金庫株として保管され、GMに買戻しの意向があれば応じる。ただ、相手の経営状態からその可能性は極めて薄い。自社株消却戦略も透けて見える。

【池原照雄の単眼複眼】トヨタが軽対抗のグローバルスモールカー
トヨタ自動車が2008年をめどに、低価格で燃費性能にも優れるコンパクトカーを世界市場に投入する見通しだ。トヨタとしては不振の除軽市場対策が急務だ。開発中のそのクルマはVI活動の真価を問うコスト低減に努めており、IMVのようなグローバルカーになるという。

【池原照雄の単眼複眼】混戦必至の今季F1、そして来季の日本開催は?
3月12日のバーレーングランプリを初戦に今年もF1(全18戦)のシーズンがやってきた。毎年、花粉症の発症とF1開幕で春の到来を実感している。今季は、V8エンジンで昨季までの実績がご破算になるような事態となっており、8チームには優勝のチャンスがあるという。日本GP開催地問題では、来季から鈴鹿に富士も加わるとの情報もある。

【池原照雄の単眼複眼】ゴーン社長が提示した野心的「ルノーコミットメント」
昨年4月からルノーと日産自動車の社長兼CEO(最高経営責任者)を兼務しているカルロス・ゴーン氏がルノーの中期経営計画を公表した。持続性ある収益と量販を狙う内容だ。しかし、収益性と規模を指標に掲げたのはこれまでの日産同様であり、同工異曲ならぬ「同工同曲」のプランだ。果たして、新「ビッグ3」への道筋は付けられるか。

【新連載*池原照雄の単眼複眼】3月の国内系列統合で、ホンダが暴れる…!?
販売系列を一本化するホンダの国内営業強化策が3月から動き出す。国内営業網の統合は、「プリモ」「クリオ」「ベルノ」という3系列を「ホンダ」に一本化するものだ。主力のミニバンがすべて併売となるなど、顧客から見てもすでに3系列維持の必然性はなく、むしろ不親切だった。統合は、福井社長の就任以来の経営課題でもあった。

【新連載*池原照雄の単眼複眼】レクサス「苦戦」の実相
トヨタ自動車のプレミアムブランド「レクサス」の苦戦が伝えられている。実際、昨年末までの販売台数は、同社が掲げていた目標の半数余りにとどまった。目標と実績の乖離に苦しむトヨタ。しかし、プレミアムセダン市場では3割を確保し健闘している。このまま市場の「活性剤」にとどまるのか、それとも……。

【新連載*池原照雄の単眼複眼】トヨタ、米現地生産比率急落とその先
2006年の新企画、「レスポンス・コラム」がスタートいたします。水曜日の男、池原照雄氏は、自動車ビジネスの動向を、時には独断(単眼)でスパッと斬り、時には多面的(複眼)な考察を展開いたします。第1回の今週は、今年906万台の生産計画を掲げ世界一の自動車メーカーを視野に入れるトヨタ自動車について。