
【池原照雄の単眼複眼】マツダ新中期計画はブランドへのこだわりが成否に
マツダが2007年度を基点とする4カ年の中期計画「アドバンスメントプラン」を始動させた。最終年となる2010年度に、世界販売(マツダブランドの小売ベース)を06年度より23%多い160万台以上とし、連結営業利益2000億円以上の達成を目指す。

【池原照雄の単眼複眼】半世紀のモデルを破壊、マイナス成長時代の国内販社
国内市場の低迷を反映して自動車ディーラーの経営が悪化している。日本自動車販売協会連合会(自販連)のまとめによると、会員企業の2006年4-12月期業績は大幅な経常減益となり、調査対象約1200社のうち2割程度が欠損企業という。

【池原照雄の単眼複眼】開幕迫るF1、序盤の苦戦から這い上がる姿を見たい
F1が豪州GP(3月18日決勝)で開幕、日本GP(9月30日同)が鈴鹿サーキットから富士スピードウェイに移されるなど、話題は盛り沢山。注目の日本勢はホンダ、トヨタとも新マシンの調整に手間取っており、シリーズ序盤では苦戦が避けられそうもない。

【池原照雄の単眼複眼】富士重工、日本は台数を落としても収益重視の中期計画
富士重工業(スバル)が2007年度から10年度までの新中期経営計画で、日本市場では収益重視の方針を鮮明に打ち出した。4年間で世界販売(出荷ベース、以下同)は19%拡大させる計画だが、こと日本については06年度見込みより2.5%のマイナスを想定している。

【池原照雄の単眼複眼】ホンダ役員人事---国内強化とポスト福井体制
ホンダは6月末の取締役人事を内定するとともに、新年度入りの4月に実施する役員の委嘱(担当部門)を決めた。福井威夫社長は、4月以降の新体制の狙いについて「国内強化」を第一に挙げる。一方で、ポスト福井体制を担う次期トップ候補も、より明瞭になってきた。

【池原照雄の単眼複眼】次世代環境技術で連携深める三菱2社
三菱重工業と三菱自動車工業の次世代環境技術をめぐる連携が強化されている。筆頭株主であり、持分法適用会社でもある自動車の経営支援に重工の技術力を投入するとともに、重工の自動車ビジネス拡大も狙うという一挙両得の事業戦略だ。

【池原照雄の単眼複眼】国内シェア5割安定も…トヨタの猛攻
国内登録車市場が縮むなか、トヨタ自動車(レクサスブランド含む)のシェア拡張が際立っている。2006年は販売台数を前年から1%落としたものの、登録車市場でのシェア(自販連データ)は45.2%と、初めて45%台に乗せた。今年1月も48%台と快調な滑り出しとなっており、市場の不調に反比例するように販売力の強さが目立っている。

【池原照雄の単眼複眼】ゴーンショック! …短期で振れ、大きな下方修正
日産自動車が2007年3月期の業績予想を大幅に下方修正し、7期ぶりの減益に陥る。昨年10月下旬の中間決算発表の席上、カルロス・ゴーン社長が「今年度は7年連続で最高益を出す年になる」と強調してからわずか3カ月余り。短期間で振れ幅の大きな修正は、これまでのゴーン経営に厚い信任を寄せた投資家の期待を裏切るものとなった。

【池原照雄の単眼複眼】トヨタ、飲酒運転防止システムに先端技術を投入
飲酒運転による事故やひき逃げ事件が後を絶たないなか、トヨタ自動車がドライバーの「総合情報」を先端技術で検知するシステムの開発に取り組んでいる。本来、ドライバーの順法意識の問題だが、クルマ側からでき得る最高レベルの防止システムを目指す。

【池原照雄の単眼複眼】愚直に開発15年…いすゞの次世代燃焼技術
いすゞ自動車がメディア関係者との新春懇談会でクリーンディーゼル開発の一端を紹介した。注目されたのは次世代燃焼システムのひとつである「予混合圧縮自着火燃焼」という技術。高速度撮影によるシリンダ内の燃焼映像も披露する力の入れようだった。