
【池原照雄の単眼複眼】1年前と様変わり、トヨタの北米値上げ
トヨタ自動車の北米事業が勢いを増している。今年度第1四半期(4−6月)の販売台数は、前年同期比で16.5%も増加、国内やアジアでの落ち込みをカバーして同期の過去最高益に寄与した。1年前の値上げとは異なり、台数も利益も追求するという攻勢を鮮明にした。

【池原照雄の単眼複眼】宗一郎氏を知らない世代が実現する空の夢
ホンダが航空機事業への本格参入を決めた。今月内に米国ノースカロライナ州に「ホンダエアクラフトカンパニー」を設立、10月から自主開発した小型ビジネス機『ホンダジェット』の受注を開始する。

【池原照雄の単眼複眼】想定以上に重い市況原材料の高騰
発表が続いている自動車各社の第1四半期決算は、対ドルや対ユーロの円安もあって一部を除き業績は好調だ。しかし、各社の予想を上回る収益圧迫要因も顕在化してきた。原材料費の高騰である。とくに非鉄金属や稀少金属の価格上昇が重くのし掛かっている。

【池原照雄の単眼複眼】2陣営に集約のバス事業、本丸のトラックは?
三菱ふそうトラック・バスと日産ディーゼル工業が国内バス事業で、相互OEM供給を行うことを決めた。大型車4社による2陣営ができる。主力のトラック事業は07年度から排ガス規制特需が剥がれるのが必至、バス事業の再編が本丸のトラックに波及する展開もあり得る。

【池原照雄の単眼複眼】「軽高登低」で折り返した国内市場
今年上期(1−6月)の国内新車市場は「軽高登低」が一段と際立った。軽自動車は年間で初めて200万台を突破する勢いとなっているものの、販売会社名義の届け出による「作られた市場」への懸念も強まっている。

【池原照雄の単眼複眼】野望だけが透けてみえる GM 日産 ルノー 提携構想
カーコリアン氏から提携の提案を受けた時、日産自動車とルノーのCEOを兼務するゴーン社長は血が沸き立つ思いだったのではないだろうか。日産自動車に続いてGMの再建も自らの采配で行う。その先には日米欧にまたがる世界最大の連合体のCEOポスト---。

【池原照雄の単眼複眼】一般財源化先送りにディーラーが果たした役割
道路特定財源の見直しを検討していた自民党のプロジェクトチームが、一般財源化の範囲や時期など具体案の決定を年末の2007年度予算編成時まで先送りすることを決めた。827万人に及んだ反対署名や約6万3000人のアンケートで示されたユーザーの声は重かった。

【池原照雄の単眼複眼】10年までハイペース、トヨタの海外増産計画
2010年に単体ベースで1040万台規模の世界生産を計画しているトヨタ自動車は、同年までに海外だけでざっと年260万台分の能力増強を図る方針だ。新設工場は、おおむね10工場に及ぶ。

【池原照雄の単眼複眼】家庭充電で走るハイブリッドの新たな夢
トヨタ自動車は、環境対応の中核技術と位置づけているハイブリッド車の開発を加速させる。2010年代の早い時期までに、乗用車系ハイブリッド車の設定モデルを現行の7車種からほぼ倍増させる計画だ。並行して、家庭のコンセントなど外部電源から充電可能な「プラグインハイブリッド車」の実用化についても着手したことを明らかにした。

【池原照雄の単眼複眼】渡辺トヨタ社長も「負け」を認めるヒュンダイの初期品質
JDパワー・アンド・アソシエイツが8日発表した2006年の米国新車初期品質調査によると、ブランド別では昨年まで11年連続でトップを保持していたトヨタ自動車の「レクサス」が僅差で「ポルシェ」に首位を譲った。それよりも日本メーカーにショックだったのは、ポルシェ、レクサスについでの3位に韓国の「ヒュンダイ」(現代自動車)が浮上したことだろう。