トヨタ自動車は、『マークX』に特別仕様車「250G“リラックスセレクション・ブラックリミテッド”」、「250G Four“ブラックリミテッド”」を設定し、10月12日から発売開始した。
今号では、カーセンサー編集部による評価点付き中古車情報の掲載がスタートした。
ハイブリッドでもなく、スライドドアを持つわけでもなく、エグゼなソファ感覚の後席を備えているわけでもないオーソドックスなFRセダンにして、誰もが「部長」に昇格したような豊かな気分(!?)になれる、セダンの良さを再認識させてくれる1台が新型『マークX』だ。
いやはや、実に良くまとめあげたクルマだと思う。乗り心地もすこぶる優しいし、それでいてハンドリングはスポーティである。切れ味はそこそこいいのだ。少なくともダルな印象はない。動力性能も高い。
FRのスポーツセダンを復活させたいという想いから、新型『マークX』を更なる高性能スポーツセダンへカスタマイズ。
野生動物が、そのしなやかな肢体を躍動へと解き放つ瞬間をイメージし具現化した『マークXヴェルティガ』。ダイナミックなフォルムが特別な存在であることを主張する。(東京オートサロン 2010 with NAPAC。1月15 - 17日、幕張メッセ)
プラットフォームは基本的に『クラウン』やレクサス『IS』などと共通だが、試乗した2.5リットルは“わずか”203psにすぎない。
このところ縮小傾向の続く日本のセダン市場の中で、「売れている」といえるのは、『クラウン』と『マークX』ぐらいしかない。
2009年のトヨタ自動車は6台の新型車を発売した。今年の目玉は、『プリウス』、『SAI』とハイブリッド専用車が2台登場したことだろう。どちらも月販計画を遥かに上回る受注を記録しており、納車は2010年5月以降になるということだ。
トヨタ自動車は、『マークXジオ』を一部改良して12月16日から発売開始した。
「女性が一目置くクルマだ」。私が『マークX』に試乗して実感したことだが、そう言うと不思議に思う人は多いかもしれない。マークXのターゲットは、まぎれもなく男性ではないか、と。
ハイブリッド車ばかりに注目が集まる資源・環境の時代において、FRの上級セダンがどのように生き延びていくか、トヨタ『マークX』の立ち位置はとても難しいものになってきた。
トヨタの新型『マークX』には、2.5リットル仕様と3.5リットル仕様のエンジンが用意されている。どちらも、V型6気筒であり燃料を燃焼室に直接噴射するD-4(3.5リットルはD-4S)を採用する。
トヨタの資料には「スポーティさ際立つ本格FRセダン」とある。その謳い文句がもっとも素直に納得できたのが“250G・Sパッケージ・リラックスセレクション”だった。
2種類あるV6エンジンの3リットルを3.5リットルに拡大し、スタンダードな「250G」、ラグジュアリーな「350プレミアム」のほかスポーティな「350S」を用意して、デザインともどもダイナミックさを強調してきた新型『マークX』。