『CZ3ターマック』は、広報資料には「ラリーのフィールを身にまとった洗練のシティ・カー」と、宣伝文句のようなフレーズが書かれている。WRCでトミー・マキネンが駆るマシンから、走りとコクピットのテイストを受け継いだ、『CZ2』の兄弟車だ。
トヨタのブースに展示されるコンセプトカーで、ひときわ異彩を放つと思われるのが、ソニーと共同開発した『pod』だろう。平たく表現すれば、ソニーの人気商品であるロボットペット、『AIBO』の自動車版だ。
つぎの世代の購買層のクルマの価値観を提案するコンセプトカー『Nails』のデザインを担当したのは、原宿にあるクリエイティブボックスである。原宿などストリートで多く見かけるバイクのようなアイテム感を表現した新しい感覚の「使えて楽しい」クルマだという。
まさにデザインコンセプトといった趣の『SPACE LINER』だが、ASVプロジェクト(国土交通省が提唱するアドバンストセーフティービークル)のショーケースという側面もある。
2年前の東京モーターショーで発表された4ドア4シーター、ロータリースポーツカー・コンセプトの『RXエボルブ』。今年1月のデトロイト・オートショーではエンジニアリング・モデルの『RX-8』に進化、そして今回は量産デザインモデルとなって登場だ。
マツダの3台のショーカーのうち2台は量産前提、そしてこの『シークレット・ハイドアウト』がコンセプト研究&提案だ。開発本部長のフィル・マーテンスが「マツダDNAのバリエーション」と呼ぶコンパクトカーである。
トヨタがリリースするWiLLブランドの第3弾モデル、『VC』が東京モーターショーで初披露される。コンセプトは「遊び心と本物感」という漠然としたものだが、その中身をみると、バリバリのIT対応モデルであることがわかる。
『w・i・c』は「What is a car?」の頭文字をとった、20代の男性をターゲットとした軽自動車。「クルマ先行層」ではなく、「生活先行層」と呼ばれる、クルマ好きというわけではない一般のユーザーが、おしゃれなモノを選ぶように選べるクルマを目指している。