大型車両にどうしても目が行きがちな今回のモーターショー。その周りに展示されている様々な技術にもぜひ注目してほしい。三菱自動車では、ヘッドライトオートレベリングシステムや運転注意力モニター『MDAS-II』(エムダス・ツー)などの安全技術を展示している。
注目すべきは、様々なシステムで運転時にドライバーの注意力を高めようとする運転注意力モニター。今まで乗用車のモーターショーでは展示され注目を浴びることが多かったが、今回のものは商業車両をターゲットにしたもの。
白線センサーから得られる情報から車両のふらつきを感知、ドライバーの状況を判断する。もし居眠りに近い状態ならば、音声や香りなどを使ってドライバーに注意を促す。モーターショーという広い会場で嗅いだからかもしれないが、香りの効果は今一つという感じがした。音声もどうせならば、苦手とする人の音声を録音できればユニークだと思った。
長距離トラックにはぜひ取り付けてもらいたいシステムで、今後更なる改良をしてもらい、ドライバーが一気に目を覚ますような装置や確実に休憩を取るようなシステムに発展してもらいたい。また運送業ではそろばん勘定重視で安全が二の次になることもあるので、低価格で提供し、ドライバーが気軽に装着できるようにしたい。