フィアットの一部門であるランチアは、同じくフィアットの一部門であるアルファロメオの向かいのブース。メインの展示はニューモデルの『テシス』で、派手なショーカーはないが、このブースは完全にオトナのムード。
フォードが買収したいちばん新しいブランドは、森の中を思わせるようなブースを構えた。場所はもちろん、フォードPAG(プレミアム・オートモーティブ・グループ)陣が並ぶホール3。スタッフのユニフォームは探検隊ふう。
MGローバーは、基幹セダンであるローバー『75』とともにFRスポーツカーのショーモデルを積極的にアピールしていた。ローバー75をベースにFRプラットフォームを用意する計画が進んでいるようだが、BMWから追い払われた英国メーカーの意地を、ぜひとも見たい。「数だけが商売ではない」ことを証明してほしいものだ。
日産のV8エンジンを搭載したショーモデル『タリスマン』はもちろん人気だったが、『ベルサティス』、『ラグナ』といった市販のニューモデルも、本気で「クルマ選び」をする人たちには好評だった。前回とはちがって、ブースのカラーコーディネートは白と銀。
トヨタの高級車部門だが、アメリカでのイメージとはちがって、ヨーロッパではそれに「スポーティ」というキーワードが加わる。人の出入りを見ていると、『IS300』(日本名『アルテッツァ』)が一番人気。やっぱり、この国ではFRスポーツセダンがウケるのだろう。