90年代は最速の代名詞だった『ZZ-R1100』。2000年の『ZX-12R』登場で最速の座は譲ったものの、迫力有るデザイン、快適性/スポーツ性のバランスの良さ等でZZ-R1100を選ぶライダーは少なくなかった。繋がり丸目4灯の非常に個性的な面構え(実はリアも丸目4灯)で今回登場した1200は、ヨーロッパで一般的な150〜200km/hでの高速走行の快適性を重視した設計。1100よりもツーリングユースを意識した設定となっている。
『Z1』『GPz900R』と続くカワサキ伝統の900スポーツの正統後継車として93年に登場した『ZX-9R』。02年モデルは実に130箇所以上に改良が加えられている。
ラムエア加圧時140kw(190ps)が生み出す圧倒的な動力性能で世界最速に君臨する『NINJA ZX-12R』。'02年モデルはそのハイパワーはそのままに、ワインディングやサーキット等のスポーツ走行における現実的な速度域での扱い易さを重視した変更が加えられている。
『F400カービング』のスタイリングはさておき、今回最も注目されるのはサスペンションである。これは1997年に初めてコンセプトカーに搭載されたアクティブ傾斜システムのアップグレードバージョンだ。コーナリングの際は外側車輪のキャンバー角度を最大20度も変えることが可能で、キャンバーが固定されているのに比べ、ハンドルを切ったときの安定度が30%もアップする。
名前からも連想されるとおり、デザインモチーフには「和」のテイストが取り入れられている。円弧上でスライドするサイドウインドウは扇のカタチと機能が取り入れており、フロアには畳と竹をリバーシブルにした専用のフロアマットが敷かれている。
遊びのための「ギアボックス」から命名された『GBX』はSUVの方向性を探るコンセプトカー。デザインはカリフォルニアにあるアメリカデザインスタジオのスティーブ・ジェニスが担当し、同スタジオでモデル製作が進行中だという。
「GBX」のネーミングは「ギアボックス」から。ロゴには確かに歯車デザインがあしらってある。力強さを表現し、西部開拓時代の幌馬車や駅馬車を思い出させる六角形のフレームが大きな自己主張をしている。
『アテンザ』のデザイン開発目標も、ベンチマークは車両全体の開発目標と同じBMW『3シリーズ』とVW『パサート』。小泉巖チーフデザイナーは「3シリーズはスポーティだけど室内はタイトでせまい。広いパサートはスポーティでない」と説明する。