結論から言うと、フィエスタはかなりマニアックなクルマに仕上がっている。フォードブランドのBセグメント(コンパクトカー)というポジションもそうだし、997cc、3気筒という直噴式ターボユニットもそうだ。
フォードのフィエスタは日本では存在感の薄いクルマでしかないが、世界的に見ればクラスナンバー1で、総合でも車名別世界6位の売れ行きを示すコンパクトカーである。
1Lのコンパクトカー。こう聞いて、誰がこの走りを予想できるだろう?
1976年の初代以来、歴代『フィエスタ』というとケレン味のないスタイルが“キャラ”だった。ところが最新のキネティック(動的な、躍動感ある)デザイン採用の新型は、小さいながらも気迫満々…といった印象。上級車の『フォーカス』に優るとも劣らない存在感だ。
VWの新型『ゴルフ ヴァリアント』はワゴンとしても本格的な一台だ。
輸入ワゴンであるようでないコンパクトワゴンが、輸入車初の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したVW『ゴルフ』のワゴン版、「ヴァリアント」である。
メルセデスベンツのCLAクラスは、A/Bクラスのプラットホームを使って作られたモデルで、見るからにスタイリッシュなクーペ風のボディを持つ。
アバルトはフィアット車をベースにスポーティな仕様のモデルを作ることで定評を得ているブランドだ。最近では『500』系のモデルが注目されているが、アバルトプントも見逃せない存在である。
最初にネガティブを吐き出しておこう。まず、後部座席が狭い。セダンというからには、後ろに人を乗せるはずなのに、座面のちゃちさはなんなんだ。
メルセデスの新型『Sクラス』を見ると、変化の幅が小さいように見えるかもしれない。デザインはキープコンセプトだし、パワートレーンは改良を受けているものキャリーオーバーだからだ。