むずかしいなあ、というのが率直な気持ち。4人で乗るなら、セダンがあるし、荷物を積むならワゴンがあるし。大きさが物足りないなら、『5シリーズ』に行けばいいわけで。日本でリアガラスごと開くボディは、なにかと受入れにくいのである。欧州では大人気なんだけど。
初代『クーガ』は、実用性をほどほどにデザイン性を優先していたり、日本導入モデルは高性能エンジンのみだったりと、けっこうとんがったクルマだったと思うが、2代目はより幅広いユーザーにとって普通に選べるクルマになった。
フォードのグローバル戦略車というだけあり、中身を『フォーカス』と共有するなどいろいろな工夫のあとが見える。
メルセデスベンツ『CLA』は、『CLS』を思わせるまったく新しく美しいスタイリッシュスポーツクーペである。
都会派SUVとして登場した初代『クーガ』は欧州市場を意識して作られたモデルだったが、2代目はグローバルのニーズを受け容れたクルマ作りにシフトした。
フォードが開発したエコブーストエンジンのひとつに直列4気筒2.0リッターの直噴ターボ仕様エンジンがある。フォードと元フォード系のいくつかのメーカーの複数車種に搭載されている。
乗り味は滑らかな走りで定評のある『フォーカス』とプラットフォームを共有するだけに、かなり上質だ。
日本仕様導入段階で、性能の高いエンジンを搭載するのがコチラの『CLA250』だ。2リットルターボに7速デュアルクラッチが組み合わせられ、211ps/35.7kgmのパフォーマンスをもつ。
『300SL』さながらのボンネット上の2つのパワードーム、『A250シュポルト』同様のダイヤモンドグリル……。大胆なフォルムとディテールで、存在感は兄貴分の『CLS』以上かもしれない。
2代目となったフォードのSUV『クーガ』はスポーティで精悍なエクステリアだ。試乗したのはトップグレードの「タイタニアム」。