BMWのフラッグシップらしく、さまざまな革新的な装備が満載されている。さわらずともジェスチャーで音量調節などができたり、隣の車線を走っているクルマが寄ってきたら、少し避けてみたり。
ただでさえ可愛い『500』。それがSUVの細マッチョになったのだから、女心に響かないわけがない。
溌剌としたクルマ、コチラの気持ちをいつの間にかシュッ! と目覚めさせてくれるようなクルマ。『フォーカス』に乗るといつもそんな思いを抱くのだが、大幅改良の入った最新型でもそれは変わらない。
F1の方ではやれエンジンを供給するのしないの、チームを買収して再びF1に参戦するのしないの、いろいろ揉めているが、このメーカーはホットハッチを作らせたら、右に出る者がいないと思えるほど上手である。今回のモデルは「マジ」だ。
名は体を表す。顔はクルマの性格を現す。しゅんっと精悍な顔になった『フォーカス』である。これで、よりスポーツ感を増幅させたことがうかがえる。
走りはじめてまず感じたのは、乗り心地がしっとりしていたこと。これまでのスマート『フォーツー』は、短くて幅が狭くて背が高いボディをなんとか安定させようと、サスペンションを固めていた。それが新型では激変していた。
新しいBMW『7シリーズ』のキーワードはコンテンポラリー・ラグジュアリー。まあ要するに現代のラグジュアリーとでも言おうか。その意味は乗ってみると何となくわかる気がする。
おっさん臭い。キュートでかわいくて、未来的だった『スマート』はどこへ行ったのか。すっかり影を潜め、やけに現実的な顔つきになった新型である。
電気モーターの加速で、やばいくらい楽しいテスラの『モデルS』に、もうひとつモーターがついた。デュアルモーターである。
かつてボルボは、ボーリングカーと揶揄されたことがある。ボーリングカーとは退屈なクルマという意味。走りが退屈だということであるが、今やそれは完全に過去のもの。きびきびとした走りはCセグメントFWD車の中でもベストな1台だ。