6+Oneのコンセプトによる2列目中央部分の使い勝手が大きなポイント。窮屈な7人乗りにするより、6人がゆったり乗れるミニバンを目指したのはひとつの考え方。定員いっぱいの7人が乗る機会は実際には少ないからだ。
『マーチ』系のプラットホームを採用しながら、大きな室内空間を持つクルマに仕上げられた。テールランプがルーフにまで回り込む特徴的なデザインを採用する点も魅力だ。
いまはすっかり慣れてしまったが、初めてこのクルマを見たときは、カッコイイと思った。“巨顔”になったフロントマスクがとくにイイ。スーパーカーみたいな力強さもあるし。中身のほうは、これぞ「正常進化」という感じである。
室内空間はグンと広くなって、後席にも余裕を持って乗れるようになったのはよい。ただボディがかなり大きくなってコンパクトカーの美点である密度の高いパッケージングがやや損なわれた印象がある。
『マーチ』や『ヴィッツ』のちょっと上を狙ったコンパクトカー。ボディは5ドアハッチのみ。エンジンは1.5リッターのみ。売れているのは、こうした車種構成のシンプルさが大きいかもしれない。
いまさっきGSRに試乗してきたばかりなので、印象は新鮮。乗り終えると、なんか「武道」をやったような乗車感が残るクルマである。
Zoom Zoomと謳っているだけあって、ミニバンではあるがハンドリング性能は期待以上のレベルにある。ワインディングロードに行ってもロール角は小さく収まり、ステアリングを切った通りに曲がってくれる。
ウルトラコンパクトのプレミアム版だということを認識するのは、シートとインテリアを眺めたときだ。軽自動車とは思えない仕上がりのよさである。
骨がしっかりしていると感じるクルマ。ハンドリングでも乗り心地でも柔な感じから来る悪いイメージはほとんどない。車幅感覚が掴みやすく、見た目より広い車幅を持っているが狭い道でも自信を持って走れる。
CVTのプログラムが燃費節約モードに徹しているのがわかる。