『マーチ』の一族とわかるフロントのフォルムと、エッジの立ったリヤデザインはじつにボーイッシュで個性的だ。いっぽうインテリアは、メーターデザインにオーソドックスな雰囲気を感じる。
エンジンは1.5リッターのみ。アイドリングも静かだし、走行中のエンジンノイズも小さめ。さらにロードノイズもよく抑えられているので、長距離でも疲れにくいだろう。
パワステは重めに設定されていて、多少コーナリング中の加速でキックバック感はあるが、総じてフィーリングはよい。
ハンドリングはなかなかよい。しっかりしたシャシー剛性で、スムーズな応答でクセがなく、ほどよくスポーティだ。乗り心地は多少硬め感がなくもないが、大きな不満点はないだろう。
リヤシートは足もとも広く、居住性はなかなかいい。動力性能は0-400m加速で17.5秒ぐらいの雰囲気で、なかなか軽快でストレスがない、CVTもスムーズ。ブレーキの効きも不満がない。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本GPに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバーを経て、モータージャーナリストとして活躍。カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブドライビングスクールの校長も務める。