米国株安を嫌気し、全体相場は大幅反落。自動車株は高安まちまちとなった。相場全体が軟調な上、円高というマイナス材料が加わり、大手3社が下げ止まらない。8月の国内生産・販売で日産のみが増加したが、株価は絶不調。
日産自動車が発表した8月の生産・販売・輸出実績によると、国内生産は前年同月比6.0%増の10万5042台と、18カ月連続でプラスとなった。国内販売と北米向け輸出が好調に推移したのが主因だ。
ダイムラークライスラーは24日、アメリカのジョージア州で計画していたバン工場の建設計画を中止する、と発表した。
トヨタ自動車が発表した8月の生産・国内販売・輸出実績によると、国内販売は前年同月比5.7%減の22万7755台となり、2カ月連続でマイナスとなった。国内販売のマイナスが主因だ。
マツダが発表した8月の生産・販売状況によると国内生産は前年同月比10.6%減の5万3282台と、2ケタのマイナスとなった。『デミオ』の国内販売が息切れしたため。
三菱自動車は、8月の生産・販売・輸出実績を発表した。それによると国内生産は前年同月比0.5%減の5万3966台と、微減だった。軽自動車の国内販売、輸出が苦戦した。
ホンダのインドネシアの部品生産子会社ホンダ・プレシジョン・パーツ・マニュファクチャリングは、四輪車用AT(オートマチックトランスミッション)、エンジンバルブなどを生産する新工場が稼動開始したと発表した。工場の投資額は6400万ドル(約72億円)で、新規雇用は1000人となる。
ホンダは25日、2輪車と汎用製品を含む米国での累計販売台数が、このほど5000万台に達したと発表した。主力の4輪車が2000万台、2輪車と汎用が、それぞれ約1500万台の内訳となっている。
ホンダが発表した8月の四輪車生産・販売・輸出実績によると国内生産は前年同月比26.9%減の7万3659台で、7カ月連続でマイナスとなった。
イギリスの民間調査機関ワランティ・ダイレクトが、毎年実施している自動車の信頼性に関する調査で、マツダが、3年連続して信頼性ナンバーワンの座を射止めた。