HKSが筑波で再アタック! GR86&FL5の最速記録が見えた!?

HKS筑波タイムアタック
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筑波サーキットでトヨタ『GR86』とFL5ホンダ『シビックタイプR』のタイムアタックに挑んだHKS。気温上昇の厳しい条件下でも、両車の高いポテンシャルを改めて証明した。

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◆GR86とFL5シビックタイプRで再挑戦した筑波タイムアタック

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筑波サーキットでGR86とFL5シビックタイプRのタイムアタックにHKSは取り組んできた。GR86は2.5L+ターボ+シーケンシャルミッションという仕様で54秒758をマーク。しかし、それは決して納得のいくものではない。路面コンディションのよくない状況でのタイムだった。

FL5はノーマルエンジン+HKSタービン+ノーマルミッションという比較的ライトな仕様で57秒999をマーク。こちらもGR86と同じコンディションでのアタックであり、伸びしろを残したタイムだった。

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そこで3月下旬、気温の低いうちに再び筑波サーキットでアタックを行うことに。コースを占有し、クリアラップが確約された状況でのアタックを予定した。しかし、朝からの雨は降り止まず、予定されていた昼のアタックは中止となる。夕刻のアタックも路面が乾くことなく、アタックはできないまま終わった。しかし、そのままでは終われない。4月上旬、HKSはラストチャンスを狙った。

◆気温20.7度の厳しい条件で迎えた本番アタック

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天気予報通りの晴れ渡る空。路面コンディションも悪くない。前回のアタック直前には複数車両がオイル漏れを起こしており、スリッピーな路面だったが、今回はグリップが望めそうだった。しかし、すでに気候は冬から春になり、気温はグングンと上昇。アタックを予定した16時00分には気温20.7度、湿度は31%、路面温度は34.6度に達していた。

チューニングカーだけでなく、レーシングカーも市販車も気温は低いほどエンジンパワーは出る。気温が低ければ空気の密度が高くなり、同じ体積でも多くの酸素が含まれる。その酸素量に合わせて多くのガソリンを噴射すれば、より大きな爆発力を得ることができる。そのため、基本的に気温が低いほどクルマは速くなる。

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対して、路面温度が低すぎるとタイヤが温まらず、グリップ力を引き出せない。しかし、ADVAN A050の最新コンパウンドA1はそうしたコンディションに強く、この日もGR86はこれまで使っていたG/Sコンパウンドとあわせて、A1でのアタックも予定されていた。

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しかし、20度オーバーの気温はかなり厳しい条件だ。筑波サーキットコース2000でいえば、ベストコンディションといえる時期の気温5度前後に比べると、経験的に0.6~0.7秒ほどは遅くなる。ベストタイム更新は厳しい条件だったが、それでも一縷の望みをかけてアタックに挑んだ。どちらのドライバーも谷口信輝選手である。

◆GR86は55秒445を記録しA1投入前にアクシデント

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まずはGR86からアタック開始。タイヤは4輪とも295/35R18サイズで、まずはG/SコンパウンドのUSEDタイヤでコースイン、マシンチェックを兼ねて1ラップアタックを行った。記録したタイムは56秒020。

すぐにピットインしてG/SコンパウンドのNEWタイヤに交換し、アタックに臨んだ。マークしたのは55秒445。そのまま今度はA1コンパウンドに交換して再度アタックする予定だったが、軽微なマシントラブルが発生。そのままGR86でのアタックは終了となった。ベストタイムまで0.687秒差。気温さえ整えばベストタイム同等のラップは刻めていたはずだ。さらに、そこにA1コンパウンドを投入すれば、54秒台前半も見えていたはずである。

◆FL5シビックタイプRは295幅フロントで58秒500を記録

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FL5シビックタイプRはそのマシン特性から、G/Sコンパウンドでのアタックに絞った。その代わり、前後ともに265/35R18サイズのタイヤを装着した状態と、フロントタイヤを295/30R18に交換した状態でのアタックを予定した。

こちらもまずは前後265/35R18のG/SコンパウンドのUSEDタイヤを装着してコースイン。マシンチェックを行いながらのタイムアタックでは59秒193を記録した。ベストの約1.2秒落ち。こちらも気温的な厳しさはあるが、順調に走行していた。タイヤを新品にして再度アタックし、マークしたのは58秒722。ベストタイムの0.723秒落ちで、やはり0.7秒ほどの気温的なハンディキャップがあると思われる。

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そこでフロントタイヤのみ295/30R18のNEWタイヤに交換し、再度コースイン。そこでマークされたタイムは58秒500。こちらもベストタイム更新はならなかった。しかし、ベストまで0.501秒という差は、これまでのコンディションを踏まえれば、条件さえ整えばベストタイムを更新している可能性が高い。

◆谷口信輝選手が語った今後の課題と可能性

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タイムアタックのドライバー、谷口信輝選手に感想を聞いた。

「GR86は路面コンディションのせいか、いつもよりアンダーステアが強かったです。これまでのセットと同じでしたが、条件が整わないとパチンとタイムが出ないのがタイムアタックの難しさですね。条件面のマイナスをひっくり返せる要素は、なかなかありません。A1コンパウンドによる上がり幅はあると思いますが、今日の路面温度などのコンディションを考えると、履いても厳しかったかなと思います。

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FL5はこれまで295と265サイズのきちんとした比較ができていなかったので、同じ条件で比較できたのは良いデータになりました。車高設定やエアロパーツの造形なども含めて、今後どちらのサイズにするか決めたかったので、それができたのはよかったです。走りとしては295サイズの方が、ターンインした先でハンドルを切り足していったときにグイグイと曲がる領域があります。そこで265サイズよりも取り分があるかなと。立ち上がりでも295サイズの方がわずかに良いかなと思います。265サイズにも良いところはありますが、若干295の方がよかったので、今後はこちらでアタックしたいと思います。

今後は、まだオーバーステアになるほど曲がっているセットではないので、もっとリアのスタビリティを高めつつ、さらに曲がるようにしていきたいです。タイヤをもっと活かしていけば、そういうフィーリングになるかなと。そうすると、さらにタイムの伸びしろがあると思います」

今シーズンのタイムアタックはこれまでとなり、目標タイムの更新はならなかった。しかし、GR86もFL5もまだまだタイムを伸ばせる余地があることを確認できたアタックでもあった。HKSでは今後さらにパーツ開発を進め、タイムアタックに臨んでいく予定だ。今冬にどこまでタイムが伸びるのか、楽しみである。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

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