リクルートが企画・制作する中古車情報メディア『カーセンサー』は、この1年で掲載された全モデルの中から、ユーザーの購入意欲の高さに注目したランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2025」を発表した。
【画像】『カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2025』ベスト3
第12回目の栄えある第1位はスズキ『ワゴンR』(2003年発売モデル)」となった。
今年のランキングは、昨年の高額モデルが目立つランキングから大きく変化し、中古車らしい手頃な価格帯のモデルが上位を占める結果となった。特に1位ワゴンR、2位のダイハツ『ムーヴ』は、現行型モデルから3世代前のものがランクインし、人気車種の中でもより買いやすい価格のモデルが注目を集めている。
TOP10のうち6台が平均価格100万円以下となり、中古車らしい手頃な価格帯の人気車種が上位に目立つ結果となった。この背景には、昨今の物価高の影響を否定できず、燃料費や税金、メンテナンス費用といったランニングコストへの関心の高まりも手伝っていると考えられる。
今年のランキングの特徴は、ワゴンRやムーヴなど、日常生活に欠かせない「移動手段」としてのクルマと、ポルシェ『911』を代表とする「嗜好品」としてのクルマに大きく分かれたことだ。昨年まで高価格帯のクルマが多く選ばれていたが、今年はそこにコストパフォーマンスが高いクルマが多数ランクインした。
その背景には、新車価格の上昇にも伴い中古車の平均価格も年々上がる傾向にあり、予算を抑えた中古車でしか選べない手頃な価格帯のクルマも注目を集めたと言える。加えて、物価高の影響も一理あり、維持費を含めた「総合的なコスパ」を重視する傾向が強まった今年。石油価格の高騰を受けて燃費や維持費に敏感な層が増え、維持費や燃費の良い軽自動車が支持を集めることになったとみられる。
また昨年に続き、今年のランキングにも発売から20年以上たったクルマがランクインしている。新車にはないデザインが魅力的な年式の古いクルマも、レトロブームや個性的な選択が可能な点が理由で盛り上がりを見せている。
ランキングは、国内最大級の中古車情報メディア「カーセンサーnet」のデータを基に、2024年11月1日から2025年10月27日までの期間で、ユーザーからのメール問い合わせ総件数と、各モデル1台当たりの問い合わせ集中率をポイント化し、その合算値の高い順に注目度の高かったモデルをランキング化したものだ。





