ジープブランドは、新型電動SUV『リーコン』を米国で発表した。業界初となる完全電動のトレイルレーティングSUVを謳い、伝説的なジープの4×4性能を電動化したモデルだ。SNSでは「カッコいいなぁ」「EVではあるけど、ちゃんとジープらしさがあって良い」と高評価の声が集まっている。
リーコンは専用設計の電動アーキテクチャを採用し、標準で電動4WDを搭載。650hpのパワーと620lb-ft(840Nm)のトルクを発揮し、0-96km/h加速は最速3.6秒を記録する。航続距離は最大250マイル(402km)を見込む。
駆動システムは、ステランティス設計の前後電動ドライブモジュール(EDM)を採用。各モジュールは250kWの出力を持ち、標準の電動4×4推進力と瞬時トルクをオンデマンドで提供する。「モアブ」グレードの後部EDMは15対1の最終減速比を採用し、困難な状況でも高いトルク増幅を実現する。
ジープ・リーコンセレクテレイン トラクション マネジメント システムは、モアブにロックモードを追加。ロックモードはスロットルペダルの応答を調整し、不整地での進行を管理する2ペダル運転技術を可能にする。また、ヒルホールド機能により、ブレーキからアクセルペダルへの移動時に車両が動かないようにする。
バッテリーは100kWhで400Vのパックを採用し、高強度スチール製のアンダーボディシールドで完全に保護される。サスペンションは前部にショートロングアーム(SLA)、後部にインテグラルリンクを採用し、オンロードの乗り心地とジープのオフロード性能を理想的に融合させる。モアブは標準33インチタイヤを装着し、地上高は9.4インチを確保。アプローチアングル34度、デパーチャーアングル34.5度、ブレークオーバーアングル23.5度を実現する。
エクステリアデザインは、ヘリテージにインスパイアされながらも未来志向で、象徴的な7スロットグリルリング、U字型デイタイムランニングライト、プレミアムLED照明を標準装備する。また前席、後席ドアを取り外すことも可能な本格派スタイルも大きな特徴だ。
ジープ・リーコン
インテリアは、冒険のために設計された実用的で洗練された空間だ。水平レイアウトを採用し、助手席側のグラブハンドルと清潔で対称的なダッシュボードが特徴。インストルメントパネル上部にはカメラやナビゲーション機器を取り付けるためのモジュラーアクセサリーレールを配置する。
そんな「リーコン」に対して、X(旧Twitter)では「カッコいいなぁ」「EVではあるけど、ちゃんとジープらしさがあって良いじゃん」と高評価の声が集まっている。
デザインや性能に注目が集まっており「BEVは実はオフ向きなのか?」「ドア外せるのガチやんw」と本気のオフロード性能に対して驚く声が見られる。他にも「カッコイイな買うか…」と購入を希望する声も集まっている。
このリーコンは、2026年初頭にメキシコ・トルーカ組立工場で生産を開始し、米国とカナダで先行発売される。第4四半期には世界展開を予定しており、日本への導入は未発表なもののファンの期待は高そうだ。
ジープ・リーコン









