【プジョー 3008 新型試乗】いかにもプジョーな乗り味、室内は心地よい「異次元空間」…島崎七生人

プジョー3008 GT HYBRID アルカンターラパッケージ
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C、Dセグメント向けに新開発されたという“STLA-Medium(ステラ・ミディアム)”プラットフォームを初めて使った車種として投入されたのが、この新型プジョー『3008』。登場はこの7月、3008としてはこれで3世代目だ。

【画像】プジョー3008 GT HYBRID アルカンターラパッケージ

◆さり気なくモダン

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スタイリングは、またジワッと新しい。全体的にパーン!と張ったパネル面でアンダーボディの天地に厚みを持たせ、反対にグリーンハウスは天地にギュッと凝縮したことで、SUVらしい力強さが漲る。多面体構造というリアの造形などかなり印象的だ。例によって凝った意匠の前後ランプも個性を放つ。

他方でインテリアも、最新のプジョーらしく、さり気なくモダン。触れておくべきことは数多いが、眼前の曲面ディスプレイはよく見ればインパネから浮かせた斬新なデザインでグラフィックもスマート……と、そこに意識が向くせいか、ステアリングの上から目をやる方式に(やっと)違和感を覚えなくなった。

◆心地よい「異次元空間」に仕上げられた室内

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一方で右席と左席のどちらから眺めるかでまったく形状が異なって見えるセンターコンソールもユニーク(本国仕様の左ハンドルとではデザインが“反転”されている)。ライトグレーのファブリック貼りのインパネ、走行モードに連動して色が切り替わる(任意で色、明るさ、オン/オフの設定も可能)ドットパターンが施されたアルミ製トリム部分のアンビエンスライトなど、決して押し付けではないが、心地よい異次元空間に仕上げられた室内も特徴だ。

前述のとおり厚みのあるボディにより、クーペのシルエットながら居住空間、ラゲッジスペースはキチンと確保されている。そくにラゲッジスペースは床面の高さが変えられ、深さが確保でき、実用性が高い。後席は床面のセンタートンネルが低めで、シートは適度な座面高と寝過ぎていない背もたれにより、いい着座姿勢が確保してあり、頭上空間もたっぷりと取られている。後席にはシートヒーターも備わる。

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◆乗り味はいかにもプジョー

走りの快適性も上々。とくにロードホールディングの確かさにより、ステアリングセンター付近の座りのよさ、山道での安定したコーナリング姿勢には安心感がある。乗り味もダンピングをしっかりと効かせたプジョーらしいもの。不快に揺れず、乗り味がスムースなため、乗り心地・NVH評価担当の我が家の柴犬シュンも、試乗中は常時、起源のいい表情だった。

マイルドハイブリッド(MHEV)の動力性能も十分。パワートレインは1.2リットル・3気筒ガソリンターボにモーターを搭載、6速デュアルクラッチトランスミッション、インバーター、48Vバッテリーが組み合わせられる。ベルトスターターが始動に繋げて発進にも機能を果たしているなどして、加減速を含め、終始スムースでストレスのない走りを実現しているのが印象的。

車両重量は1620kgながら、パワートレインの特性をつぶさに観察、会得していくことで、より効率的な運用が可能となりそうだ。

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■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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