通勤車の『MINIクロスオーバー』に対して外装カスタムに加えてオーディオのグレードアップを実施した田村さん。製作ショップである北海道のZEPTと相談してAピラーに8cmスピーカーを取り付けたのが印象的でその狙いとシステムについて紹介していこう。
◆Aピラーに8cmスピーカーをビルトインして
中高域を高い位置で鳴らすシステムを構築



ラッピングで外装カスタムを施したMINIクロスオーバー、カスタム好きのオーナーは当然のようにオーディオのシステムアップも実施することにした。また通勤車として日々使うクルマだけに音の良さにもこだわった。
しかし、MINIクロスオーバーの純正スピーカーシステムは若干変則的で、純正ではドア上部に10cmユニットを装備するというもの。そこでZEPTではAピラーを加工して8cmフルレンジユニットであるブラムFRS 3N50の取り付けを実施した。
この8cmスピーカーはツイーター&ミッドレンジの帯域をカバーし後ほど紹介するドアの純正位置に取り付けた13cmのミッドバスとのコンビネーションで帯域分割を実施したのが見どころ。その結果、ダッシュ上の高い位置で明瞭な中高域の再生が可能になり、鮮度の高いクリアサウンドを楽しめるのがこのシステムの魅力だ。
ピラー加工もオーナーのお気に入り、8cm口径のスピーカーなので一般的に用いるツイーターに比べるとかなり大型、それはピラーの加工によってうまく収めている形状も見どころだ。またスピーカーのまわりにはリング状のアクリルを使ったLEDによるイルミ処理を加え、ドレスアップ効果も満点の加工となった。加えてピラーのパネル面にはエンブレムをビルトインする加工も施すなど、ダイナミックに仕上がったカスタムスタイルが注目だ。
◆ドアスピーカーを10cm→13cm口径に大径化
シート下のサブウーファーで低域の厚みもアップ



先にAピラーの8cmスピーカーが中高域を担当することを説明したが、その下の周波数帯域(具体的には300Hzより低い周波数)の再生を担当させているのがブラムのS100N24H BMW(13cmスピーカー)だ。ドア上部にある純正位置にインナー取り付けで装着され、Aピラーの8cmスピーカーとの距離が比較的近く音のまとまり感も高い。
ドアの純正位置には元々10cm口径のスピーカーが取り付けられていたことから、今回交換取り付けした13cm口径化によって全体の音質アップに加えて中低域の豊かさもレベルアップしている。同時にAピラーの8cmスピーカーとのつながりも良く、低域から高域までの統一感あるサウンドを生み出すことに成功している。
一方、さらに低音をカバーしているのはシート下に設置したブラムのパワードサブウーファーであるMSA20。20cm口径のユニットを内蔵し、コンパクトなボディからは想像できない鳴りっぷりの良さも定評のパワードサブウーファーだ。ドライバーに近い位置(シート下)に設置していることから、やや高めのクロスオーバーを設定し、低音の迫力ある鳴りを体感できる帯域分割を実施している。
◆ナビヘッドでシステム全体をコントロール
内外装のカスタム処理とのバランスにも注力



ヘッドユニットには高音質カーナビとして定評のあるダイヤトーン・サウンドナビNR-MZ200PREMIを搭載。こちらのユニットはオーナーのお気に入りでもあり前のクルマから移設して使い続けているモデルだ。クロスオーバーやタイムアライメントなどの詳細設定が可能なモデルなので、フロント2ウェイ+サブウーファーをこれ一台でコントロールしている。
カスタム好きなオーナーはオーディオの音の良さはもちろんだが、インストールの際には車内のアクセントも求めた。先に紹介したAピラーのイルミ処理に加えて、Aピラー上部にはZEPTのショップロゴをかたどったパネルを取り付け。アクリルを使った間接照明でピラーをショーアップしている。
また、外装にはパープル/ブルーを融合させた個性派カラーのラッピングであるカラーフローグロスライトニングリッジをチョイスして、ボディに施しているのもアクセントとして利いている。
普段使いする通勤車であるMINIクロスオーバーをカスタムしつつオーディオによる高音質化にも挑戦した田村さん。Aピラーへの8cmフルレンジスピーカーの搭載という独自のシステムで結果を出し、ドライブ中は好きな和楽器系のバンドを存分に楽しんでいる。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負い。現在もカーオーディオをはじめとしたライティングを中心に活動中。