アウディジャパンは、プレミアムミッドサイズSUV、新型『Q5』『Q5スポーツバック』シリーズを、全国のアウディ正規ディーラー126店舗を通じて発売した。価格は760万円からとなる。
新型Q5シリーズは、新世代内燃機関のPPC(プレミアムプラットフォームコンバッション)をベースとする初のSUVモデルとして、プレミアムミッドサイズSUVセグメントで新しい基準を打ち立てる。アウディデザインのDNAを受け継ぎながらも現代的な進化を遂げ、優れた適応力と日常使いに適した実用性を組み合わせている。

全グレードに48V MHEV plusテクノロジーを搭載し、限定的な条件において完全な電動走行を可能とする。効率的かつ強力なエンジンにより、将来を見据えたプレミアムモビリティの方向性を示している。
新しいインテリアコンセプトに基づいて、ヘッドルームとレッグルームが十分に確保され、快適な空間を提供する。特にスポーツバックは、後席ヘッドルームがより広くなった。

実用的な特徴として、フルに調整可能なリアシートを採用。このシートは前後移動、チルト(傾斜)するため、トランク容量を増やし、後部座席乗員の快適さを向上させる。通常の状態では520リットルを確保し、リアシートを倒すと最大1473リットルまで拡大が可能だ。Q5スポーツバックでは、通常の状態で515リットル、リアシートを倒すと最大1415リットルの広大なスペースが現れる。
その他の実用的な特徴として、先代モデルと比較してさらに大きくなったセンターアームレスト下の収納スペース、多数の小型収納エリア、15Wの充電パワーを持つフロントセンターコンソールの冷却機能付きワイヤレス充電トレイ、そしてUSB-Cポートは前部に2つ、後部に2つ配置されている。

新型は、より立体的で彫りの深い、エッジを減らした連続的な面構成による力強い抑揚をもったボディラインが特徴的だ。ヘッドライトとテールライトをつなぐショルダーラインは直線的で、力強いシルエットをつくりだし、車両をより長くみせダイナミックな存在感を放つ。
ヘッドライトは鋭く彫刻的で洗練された印象を与える。フロントのシングルフレームは幅広で高い位置にあり、縦方向の機能的なエアカーテンに挟まれている。リアデザインは、高い位置にあるリアバンパーや鋭く傾斜したリアウィンドウにより、シャープでスポーティな印象を強化した。
「デジタルステージ」はインテリアの中心的な要素で、運転席と助手席の前に設置されているMMIパノラマディスプレイは、スリムで独立しながらもインテリアに完璧に統合されている。曲面OLEDテクノロジーを備えた11.9インチのアウディバーチャルコックピットと、14.5インチのMMIタッチディスプレイを搭載している。

オプション装備の助手席専用の10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイは、アクティブプライバシーモードのシャッターテクノロジーにより、ドライバーの視線を妨げることなく、インフォテインメントシステムを自由に使用できる。
新型Q5シリーズは、SUVとスポーツバックの2タイプで展開。いずれも2.0リットル直列4気筒直噴ガソリンターボTFSIエンジンと2.0リットル直列4気筒直噴ディーゼルターボTDIエンジンを用意している。
2.0リットルTFSI直噴ガソリンエンジンは、VTG(可変タービンジオメトリー)付きのターボチャージャーを装備し、部分負荷で極めて燃費効率の良い改良型燃焼プロセスを採用。最高出力150kW、最大トルク340Nmを発揮する。

一方、2.0リットルTDI直噴ディーゼルエンジンは、最高出力150kW(204ps)、最大トルク400Nmを発揮する。いずれのエンジンも48V MHEV plusマイルドハイブリッドシステムを搭載し、AWDクラッチ付きquattro四輪駆動は7速Sトロニックトランスミッションと組み合わされる。
0-100km/h加速はQ5 SUV/スポーツバックともにTFSIが7.2秒、TDIが7.4秒となっている。