VW『カラベル』は日本車とは一線を画す頼もしい乗り味だった【懐かしのカーカタログ】

VW カラベル 当時のカタログ
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VWのビートルをベースに誕生した『トランスポーター(T1)』を起源に、その改良版だった“T2”を経て、1979年に登場したのがこの“T3”。後にFF化されて登場する“T4”にバトンを渡すまでの最後のリアエンジン車でもあった。

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写真のカタログはヤナセ時代のもの。『カラベル』の名で呼ばれ、水平対向4気筒の2109cc水冷エンジン(95ps/16.3kgm)と3速ATを搭載。ボディサイズは全長4600mm×全幅1845mm×全高2950mmと、当時としては堂々としたプロポーションの3ナンバー車だった。

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機能本位の設計ながら、スライドドアと連動する乗降用ステップや、12か所の後席用クーラー吹き出し口も用意。後方視界を妨げない穴開きタイプのヘッドレストもこの時代らしい装備のひとつだ。乗車定員は2+2+3の7名としていた。

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ヤナセ扱いの中古車をまとめた資料によれば、1988年には右ハンドルを設定。さらに91年には車名がカラベルから『ヴァナゴン』に変更されている。ほかに商用車の『デリバリーバン(トランスポーター)』も用意され、カタログにはボディサイドのグラフィックを検討するためのシートが挟み込まれていた。

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実車は、日本車とは一線を画した頼もしい乗り味が印象的だった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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