トヨタ自動車は5月21日、6代目となる新型『RAV4』を世界初公開した。新型では、プラグインハイブリッド車(PHEV)とハイブリッド車(HEV)をラインナップする。
新型RAV4は、「Life is an Adventure」を開発コンセプトに掲げ、誰もがそれぞれのアクティブな生活を楽しめることをめざしたモデルだ。5代目で刷新された「RAV4ならではの走り」をさらに追求し、新開発のハイブリッドシステムにより、加速性能を高めた。
●PHEVにはトヨタ初の第6世代システム搭載
PHEVモデルには、トヨタ初搭載となる最新の第6世代ハイブリッドシステムをベースに、大容量の駆動用バッテリーや高出力充電器対応を組み合わせた新開発のPHEVシステムを採用した。
EV航続距離は、従来の95kmから150kmへと大きく延伸(開発目標値)。前輪駆動用にシリコンカーバイド半導体を採用、小型・高効率化を実現し、駆動系の損失低減により燃費も向上したという。
さらに、12%向上したモーター出力と電動ブレーキシステムの採用により、RAV4らしい高い走破性が期待できる。V2H(クルマの電力を家庭で活用)にも対応し、DC急速充電機能も搭載。最大出力50kW以上の急速充電を使用すれば、約30分で80%の充電が可能となる(社内測定値)。
●HEVもモーター出力を向上
HEVモデルでは、トランスアクスルやパワーコントロールユニット、電池の改良によりモーター出力が向上。軽やかな出足とシームレスな加速感、ダイレクトな駆動力レスポンスを実現したという。
トヨタは新型RAV4を通じて、冒険心を刺激する電動SUVのさらなる進化を提示したと自負している。日本での発売は2025年度内を予定している。