日産『リーフ』をそのまま急速充電ステーションに変える、ベルエナジーが「MESTA pro」開発

ベルエナジーが日本初のEV専用急速充電車「MESTA pro」を発表
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ベルエナジーは、電気自動車(日産『リーフe+』)がそのまま「急速充電車」として運用できる、革新的な移動式EV充電ソリューション「MESTA pro」を発表した。今後、「MESTA Pro」の販売・レンタルを強化していくという。

この製品は、日産リーフe+の内蔵バッテリーの電力を、本来の自身の走行に供したまま、安全に他車の充電用にも振り向ける機能を独自のワンボックス設計にて追加、ゼロエミッション急速充電車を実現したもの。

「MESTA Pro」は、ベルエナジーがブルガリアのAmperneXt社と日本初となるDC入力の大容量急速充電器を共同開発し、これを日産リーフに搭載することで実現した。

主な用途としては、「電気の宅配便」と呼ばれるEV向け出張充電サービスや、EV開発現場・生産工場での利用、電欠車両に対するロードサービスなどが想定されている。大容量化により複数台のレスキューが可能で、高出力化により高速道路などでの危険な現場でのEVユーザーの拘束時間を短縮できる。

製品仕様としては、CHAdeMO規格では出力電圧範囲DC150V~DC750V、出力電流125A、定格出力容量35kW~50kW。CCS1/CCS2規格では出力電圧範囲DC150V~DC1000V、出力電流125A、定格出力容量35kW~50kWとなっている。

MESTAの特長は、ベルエナジーの独自技術により、EV駆動用バッテリーから直接電力を安全かつ効率よく取り出すことで、モバイルの機動性を損なうことなく、62kWhの大容量と最大50kWの高出力を同時に実現した点にある。また、充電器として使用する車両自体がEVであるため、街中の急速充電器や普通充電器で充電可能で、通常は一般の社用車として利用できることもビジネスユーザーにとって大きなメリットとなる。

ベルエナジーは2025年6月11~12日の2日間、新宿住友ビル三角広場にて開催される「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2025」に出展し、MESTA Proを展示する予定だ。

《森脇稔》

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