EV航続700kmは当たり前? ZFが次世代レンジエクステンダー技術発表

ZFの次世代レンジエクステンダー技術
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ZFは、電気自動車の航続距離を延長する次世代レンジエクステンダー技術を発表した。この新技術は2026年に量産を開始する予定で、世界的な需要の高まりに対応するものだ。

新型レンジエクステンダーは、バッテリー残量が一定のしきい値を下回ると、内燃機関を電気モーターと組み合わせて車両バッテリーに電力を供給する。これにより電気走行可能距離が延長される。PHEVや従来の内燃機関車と比較して、常に燃費と二酸化炭素排出量の面で理想的な性能範囲で動作するという利点がある。

ZFは現在、電動レンジエクステンダー(eRE)と電動レンジエクステンダープラス(eRE+)の2つのバリエーションを開発中だ。両モデルとも高度に統合された設計で、性能、E/Eアーキテクチャ、400V/800V、半導体タイプなどの面で柔軟性が高い。出力は70~110kW(eRE)または70~150kW(eRE+)まで拡張可能だ。

現在、中国市場を中心にレンジエクステンダー搭載車(REEV)の需要が拡大しており、700km以上の走行距離を実現している。米国や欧州の自動車メーカーの間でも関心が高まっているという。

ZFの新技術は、電気自動車の普及を促進しつつ、従来車並みの柔軟性を維持することで、自動車産業の電動化戦略に新たな選択肢を提供するものと期待されている。

《森脇稔》

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