ハイパワーを受け止める足回りこそ『ピアッツァ・イルムシャー』の真骨頂だった【懐かしのカーカタログ】

いすゞ・ピアッツァ・イルムシャー 当時のカタログ
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1984年6月『ピアッツァ』にターボが登場した後、85年11月に登場したのがこの“イルムシャー”。オペル車などのチューニングメーカーで、当時のいすゞ車の『ジェミニ』『アスカ』、さらにSUVの『ビッグホーン』でも展開(このうちジェミニとビッグホーンは2世代に渡って設定された)。

いすゞ・ピアッツァ・イルムシャー 当時のカタログいすゞ・ピアッツァ・イルムシャー 当時のカタログ

イルムシャーのカタログは大胆なレイアウトで、表紙には“EUROPEAN SPIRIT by ISUZU”の文字、ページを開くと“ダンケシェーン、イルムシャー”のコピーと、ピアッツァ・イルムシャーのドリフト中のカットが。さらにページを進めると、専用の大型リヤスポイラー、フルホイールカバー、当時の『ピアッツァ・ネロ』と共通の角型4灯ヘッドランプやデカールなどが紹介されている。

いすゞ・ピアッツァ・イルムシャー 当時のカタログいすゞ・ピアッツァ・イルムシャー 当時のカタログ

インテリアではモモのステアリングとレ火炉のシートを装備。モモのステアリングは、当時の市販品だった4本スポークの“オリンピック”をベースに専用デザインのセンターパッドが与えられたものだった。

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搭載エンジンは2リットルのインタークーラー付きエレクトロターボの4ZC1型(180ps/25.5kgm)を搭載。そしてサスペンションについては、フロントのロール剛性を下げて接地性、追従性を向上、フロントのコイルスプリングのバネ常数とショックアブソーバーの減衰力を下げて乗り心地を確保。

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リヤもコイルスプリングのプログレッシブ化とショックアブソーバーとスタビライザーのチューニングにより、接地性とロール剛性を高め、ニュートラルステア化をめざした……等の記述も。ハイパワーを受け止める足回りが、このイルムシャーの真骨頂だった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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