川崎重工業と小田急グループの東海バスは、国内の旅行・移動のニーズや新たな価値創出を検討するため協業を開始したと発表した。その第一弾として、ヘリコプターと高級バスを組み合わせた伊豆観光日帰りプランの販売を開始している。
このプランは、川崎重工業のヘリコプターワンストップ手配サービス「Z-Leg」と東海バスのハイグレード小型貸切バス「GRANDLUXE(グランリュクス)」を組み合わせたものだ。都内のヘリポートから伊豆半島まではヘリコプターで移動し、半島内の観光はグランリュクスで巡るという内容になっている。
主なターゲットは、記念日などの贅沢な旅行を検討する国内外の富裕層(アッパーマス層)だ。東京から下田までは陸路で最短でも約3時間かかるが、ヘリコプター利用なら約45分(修善寺までは約35分)で到着できる。速達性とプライベート性が特長となっている。
例えば、伊豆半島内の道路混雑が激しくなる「河津桜まつり」の時期でも、午前8時頃に都内を出発し、河津桜を満喫した後、わさび収穫体験や和紙漉きなどの伊豆ならではの体験を楽しみ、相模湾に面した「白浜神社」の参拝などの観光をしても、夕方には都内へ戻ることが可能だという。
川崎重工業と東海バスは、このプランを通じて伊豆半島への誘客促進と地域活性化を目指している。伊豆半島は魅力的な観光・レジャー資源を有するものの、観光ピーク時の渋滞など移動に関して課題を抱えている地域だ。
このプランによってこの課題解決に貢献するとともに、より多くの観光客を呼び込むことで、食にまつわる農林水産業をはじめとする地場産業の活性化、ひいては伊豆半島全体の持続可能性の向上に寄与していく。