三菱ふそうのEV『eキャンター』、香港市場に投入へ

三菱ふそう eキャンター
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ダイムラートラックは、傘下の三菱ふそうのEV『eキャンター』を香港市場に投入すると発表した。

コンパクトなサイズと多様なボディアプリケーションを備えたeキャンターは、人口密集地域の都市部の内部輸送に理想的、と自負する。香港は、1100平方kmの面積に700万人以上の住民が居住する世界で最も人口密度の高い都市の一つである。香港市場向けの車両は、日本で生産され、香港で市場の要求に応じたボディを取り付ける。eキャンターにはアクティブサイドガードアシスト1.0やアクティブアテンションアシストなどの安全機能が装備されており、ドライバーと他の道路利用者の安全性を高めている。

現地での販売は、1976年からFUSOブランドの車両を独占的に販売しているパートナーのユニバーサルカーズが担当する。香港は現在、トラックに対するユーロVI排出基準を採用しており、2050年までに完全にCO2ニュートラルを目指している。香港の交通は、都市のCO2排出量の約20%を占めているため、eキャンターのような電動車の普及は、クライメートニュートラルへの重要な貢献を果たすことが期待されている。

電動商用車の普及を促進するため、香港政府は、既存のフリートに電動車を統合するために11億香港ドルの新エネルギー輸送基金を設立している。eキャンターは、政府の補助金対象車両リストに掲載されることが予想される。

《森脇稔》

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