厚木パチンコ店で153台“火だるま”の駐車場火災、出火元はVW「ゴルフTDI」と特定[新聞ウォッチ]

VWゴルフTDI(同型車)
  • VWゴルフTDI(同型車)
  • 改善箇所説明図
  • 水素エンジンカローラ「ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept」

今年8月、真っ黒い煙に包まれ、多くのクルマが燃え上がって“火だるま”となった神奈川県厚木市のパチンコ店「マルハン厚木北店」の立体駐車場の火災から4カ月。

その出火元はフォルクスワーゲン(VW)のディーゼルエンジン車『ゴルフTDI』だったそうだ。厚木市の消防本部が明らかにしたもので、12月25日の読売夕刊が速報したほか、きょうの各紙にも社会面で「駐車場火災VWが火元」などと報じている。

それによると、火災は8月20日にパチンコ店の鉄骨コンクリート2階建ての立体駐車場で発生。駐車中の車計153台を焼き、約4時間後に消し止められたという。駐車場の防犯カメラ映像などから断定したところ、VWのゴルフTDIと判明。消防本部は出火した車両について、ブレーキ系統が全て焼失し、ブレーキ液の漏れなどが実際にあったかどうかは分からなかった一方、実況見分では排気系部品にオイルの染みがあることを確認。高温となった部品にエンジンオイルが付着し、火が出たと推定し、公表したという。

VWグループジャパンも「出火は製造時の不備に起因している可能性が排除できない」と発表。12月22日には、ゴルフTDIを含む9車種計6512台のリコールを国土交通省に届け出ている。

リコールは、エンジンの熱でブレーキ液のタンクが溶けることがあり、最悪の場合に液が漏れ、排気系部品に触れると火災になる恐れがあるとの内容で「熱を遮るマットが正しく取り付けられていないケースがある」とも伝えている。

2023年12月25日付

●ダイハツ、国内全工場きょう停止、認証不正、従業員に賃金補償へ(読売・1面)

●駐車場火災VW車が火元、「ゴルフ」不備リコール(読売・27面)

●無人運転普及へルールを明確化、政府が初の検討会(朝日・7面)

●鉄くず原料のEV試作、電炉メーカー車向け鋼材足対策(朝日・9面

●日産低迷、復活へ走り出す、きょう90周年、開発力健在、ロボで生産自動化(産経・10面)

●タイEV生産に6000億円、トヨタなど4社、5年間で(産経・10面)

トヨタ、水素車などでレース完走(東京・6面)

●昨年の1人あたり名目GDP、日本、G7で最下位(日経・3面)

●ダイハツ、系列外店も支援(日経・15面)

《福田俊之》

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