ミネベアミツミが「幼児置き去り検知システム」やサーマルマネジメント、二輪分野など精密部品の先端技術を紹介…ジャパンモビリティショー2023

PR
ジャパンモビリティショー2023のミネベアミツミブース(イメージ)
  • ジャパンモビリティショー2023のミネベアミツミブース(イメージ)
  • UWB(ウルトラワイドバンド/超広帯域)技術による「幼児置き去り検知システム」とアクセス製品を紹介
  • ミネベアミツミの出展製品
  • ミネベアミツミの出展製品

東京モーターショーから新しく生まれ変わったジャパンモビリティショー2023に、ミネベアミツミが出展。幅広い技術分野を持つ同社が、変革期を迎えた自動車産業の中で独自性を示すブースを展開する。

幅広い分野を手がける“相合”精密部品メーカー

ミネベアミツミはミニチュアベアリングをルーツに小型モーター、さらには電子部品や半導体、高周波技術や通信モジュール、アクセス製品などの幅広い分野を手がける「相合精密部品メーカー」だ。あえて“相合”という文字を使うのは、複数の分野で設計開発から製造までを自社で手がけることができ、それぞれのジャンルが密接に関わり合いながらシナジー効果を生み出せる環境にあるから。同社はこれまで積極的に企業統合を進め重要な技術分野を拡大し続けてきた経緯があり、その結果、変革期にある自動車産業の技術革新にも対応可能な、多岐にわたる精密部品を総合的に提供できる世界でも類を見ない精密部品メーカーへと進化を続けている。

そんなミネベアミツミは10月26日~11月5日(※)に東京ビッグサイトで開催されるジャパンモビリティショー2023に出展する(ブース番号:W3402/西3・4 ホール)。ブースで展開される新技術についての情報が明らかになってきたのでその内容について紹介していこう。

デジタル「幼児置き去り検知機能」をUWBで実現

出展の中で大きなパートを占めるのはアクセスソリューションに関する展示だ。ドアまわりやアウターハンドル、ラッチやロック、テールゲート開閉など四輪、二輪へのアクセスに関する部品やシステムを提供する同社。新技術としてはデジタルキーシステムの進化を初公開する予定だ。

そのひとつがUWB(ウルトラワイドバンド/超広帯域)技術による「幼児置き去り検知システム」だ。近年社会問題になっている車内への幼児の置き去り事故を防止するため、欧州の車両安全性評価試験であるEuro NCAPでは2023年よりCPD(Child Presence Detection)試験による評価を新設するなどの動きが加速しており、各自動車メーカーの対応は急務となっている。そんな「幼児置き去り検知機能」を、ミネベアミツミではUWB(超広帯域無線)技術を活用したデジタルキーシステムに、容易かつコスト効率よく導入が可能な「幼児置去り検知システム」を追加し、アピールする。

UWB(ウルトラワイドバンド/超広帯域)技術による「幼児置き去り検知システム」とアクセス製品を紹介UWB(ウルトラワイドバンド/超広帯域)技術による「幼児置き去り検知システム」とアクセス製品を紹介

ミネベアミツミの担当者は「現在普及しているものは第一世代で、検知に60ギガヘルツのミリ波レーダーを使用するシステムが一般化しています。規制化や需要の高まりによって今後搭載数が増えるとコスト面が非常に重要な問題になってきて、次の世代ではより効率よく導入が可能なシステムに置き換わってくるでしょう。その時に我々が提案できるものとして今回ご紹介するのが、この幼児置き去り検知機能です」と語る。

ブースでは実際に同システムを搭載した車両を置き、車内に置き去りにされた幼児の検知から警告通知までのデモを実施。UWBレーダーを用いて車内にいる幼児の呼吸による微小な動きを同社独自のアルゴリズムで検知し、幼児が毛布に包まれていても検知、警告する。幼児を連れ出すことで警告が解除されるところまでをデモして、来場者に紹介する予定だ。ブース中央のデモ車両で実演するのでその利便性や使い勝手などがわかりやすくアピールされる。

電動化に必須のサーマルマネジメント

次に注目したいカテゴリーはサーマルマネジメントだ。電動化によって近年ますます関心が高まっているこの分野も、ミネベアミツミの新しい技術が多数用いられている。元々小型のモーターを得意とする同社なので、空冷、液冷を含めた技術や制御用のソフトウェアまでを手がけてきた歴史がある。これらの技術をさらに進化させ、二次電池の冷却、発熱量が増え続けるECUの冷却、さらにLiDAR回路の冷却などの開発も手がける。電動化によりインバーターやバッテリーなど冷却が必要な箇所も発熱量も増えている、そんなニーズに応えるサーマルマネジメントの進化も同社の得意分野としてアピールされる。

eバイクの新パワーユニット展示や振動デバイスのデモ

そして、少し毛色の違う展示となるのがeバイク(電動サイクル)だ。“モビリティショー”とネーミングされている通り、クルマのみならずモビリティ全般を扱う同ショーなので、ミネベアミツミではeバイクの新しいパワーユニットの展示も行う。

ミネベアミツミの出展製品ミネベアミツミの出展製品

ペダルアシスト方式のeバイクに用いるパワーユニットにはモーター、ECU、ベアリングなど同社の多彩な技術分野が投入されている。新たな開発の結果、センサーモジュールは従来比3分の1の薄さとなり、eバイクの可能性を大きく拡げるモジュールになっている。また踏力センサーは同社が持つ歪みゲージの技術を応用。足に掛かる負荷をより正確にセンシングし、踏力に対する最適なパワーアシストを可能とする先進のシステムをアピールする。

また、シートに振動デバイスを埋め込んで走行中に車両が発するワーニングを、シートの振動でドライバーに伝えるシステムを構築。加えて音楽信号にもシートの振動を連動させ、より臨場感のあるオーディオ再生を実現するのも同システムの魅力となる。ブースにはシートが置かれ来場者が体感できるデモ環境を整えているので、来場した際には体験してみると良いだろう。

半導体やLiDAR用モーターなどの展示も

その他にも、車載半導体ソリューションやパワー半導体の展示、LiDAR用モーターや二輪向け製品群、さらにはEVモーターには欠かせない回転角センサー「VRレゾルバ」の紹介など、ミネベアミツミの多岐にわたる技術分野を俯瞰できるようなラインナップが揃うので乞うご期待だ。

ミネベアミツミの出展製品ミネベアミツミの出展製品

進化を続ける精密部品の先端技術がまとめて見られるミネベアミツミのブース。モビリティ関連部品の現在を見渡すには絶好の機会となりそうだ。ジャパンモビリティショー2023に来場した際には、立ち寄って新しいモビリティパーツの世界を体感してみてほしい。

ミネベアミツミの製品はこちら

※10月25日 8:00~18:00、26日 8:00~13:00はプレスデー。10月27日(金)12:30~18:00はプレビューデー

《土田康弘》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集