アバルト 500e 発表、日本法人社長「さらにとんがったクルマに仕上がった」

アバルト 500e
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ステランティスジャパンはアバルトブランド初となる電気自動車(EV)アバルト500e』の販売を10月28日から開始すると発表した。EVでありながらガソリン車の音を再現する「サウンドジェネレーター」を備えているのが特徴で、価格は615万円から。

ステランティスジャパンの打越晋社長は10月11日のオンライン発表会で「アバルトはパフォーマンスを軸とした商品づくりをしてきたが、従来のガソリンエンジンに加え、新たに電気自動車をラインアップすることになった。このようなコンパクトレーシングカーが次のステップに一歩上がるために格好のパワートレインはモーター駆動であり、そして電気自動車」とした上で、「とんがったブランドであるアバルトが電動化されることで、さらにとんがったクルマに仕上がった」と述べた。

アバルト500eの特徴についてアバルトブランドのプロダクトマネージャーを務める阿部琢磨氏は「唯一無二のプロポーションと随所に散りばめられたサソリをモチーフとした特徴的なデザイン。胸が高まるドライビングパフォーマンス。アバルトならではのサウンドを再現したサウンドジェネレーター」と紹介。

まず外観デザインに関しては「ホワイトのアクセントカラーを配したフロントバンパーとリップスポイラー、サイドスカート。3.6メートルの全長に対し大径18インチのアルミホイールがスポーティなイメージを加え、新しいアバルトシグネチャーを備えたフルLEDフロントライトと、チタンミラーキャップによりコントラストのある引き締まったスタイリングを実現している」と解説。

さらに「これまでフロントグリルの上にはアバルトブランドのロゴを配置してきたが、500eではパフォーマンスの革新、楽しさと持続可能性の結合を表すブランドの象徴としてダークチタングレーのアバルトレタリングを初めて採用した」と明かした。

また動力性能では「限られたプラットフォーム、車両サイズを実現するために本当に必要な部分に選択と集中を行った。『595』、『695』に対しトレッドを60ミリ拡幅、ホイールベースを24ミリ延長。重量のあるバッテリーを車両中心に配置し前後重量配分を57対43と改善、クイックなハンドリングと安定性を両立」。

さらに「114kW、235Nmを発生する小型で軽量、レスポンスに優れたドライブモジュールと薄型軽量なバッテリーにより、無暗に車両を大きくすることなく小型軽量な車体を実現。この結果、時速20kmから40km、40kmから60kmの低中速域での加速は従来のエンジン車より1秒速いタイムを記録している」とした。

またガソリン車のエキゾーストノートを再現する独自のサウンドジェネレーターについて阿部氏は「加減速、ブレーキング、高速コーナリングなど様々なドライビングシーンにおいて録音を行った。アクセル開度や加減速Gなど様々なシチュエーションにリンクした違和感のないサウンドジェネレーターはドライバーにとって最高の没入体験を実現するために、車両後方内側に設置した耐水性の口径200ミリのウーハーから発せられる。ダイナミックな運転とスピード、アクセル開度とリンクしたサウンドとともに今までの電気自動車にはない唯一無二のドライビングを提供する」と強調していた。

《小松哲也》

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