オレンジ色の目立つヤツ…シボレー『カマロ』限定車がシボレーファンデイ2023でデビュー

シボレー カマロ VIVID ORANGE EDITION
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  • グラフィティーアーティストのNumber-D氏とのコラボレーションにより、「VIVID ORANGE EDITION」からインスピレーションを得たアートワーク
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  • ゼネラルモーターズ・ジャパンプロダクト&パブリックポリシーディレクターの上原慶昭さん(左)と同社プロダクト&パブリックポリシープロダクトマネージャーの中野哲さん(右)

ゼネラルモーターズ・ジャパンは5月19日に開催された「シボレーファンデイ2023」において、『カマロ』の限定車、「カマロ VIVID ORANGE EDITION」を初公開した。

シボレー カマロ VIVID ORANGE EDITIONシボレー カマロ VIVID ORANGE EDITION

◆オレンジカラーにストライプ、レカロシートの特別仕様

この限定車はカマロをベースに、そのエキサイティングでパワフルなイメージをさらに高めた限定モデルとして5月8日から発売している。「カマロSS」をベースとした国内限定20台のスペシャルモデルで、価格は893万円だ。

6.2リットル V8エンジンを搭載し、力強いフロントマスクと大パワーを誇るカマロSSに、ビビッドオレンジのエクステリアカラーを施してある。また、ルーフトップにまで伸びるシルバーのセンターストライプが、よりスポーティーな印象に仕立て上げている。ラギッドなジェットブラックで統一されたインテリアのフロントシートには、レカロのパフォーマンスバケットシートが採用されている。

シボレー カマロ VIVID ORANGE EDITIONシボレー カマロ VIVID ORANGE EDITION

◆ユーザーの志向を探って

ここからは、ゼネラルモーターズ・ジャパンの各担当者にこの限定車の成り立ちや、特徴などについて話を聞かせてもらおう。

ゼネラルモーターズ・ジャパンプロダクト&パブリックポリシーディレクターの上原慶昭さん(左)と同社プロダクト&パブリックポリシープロダクトマネージャーの中野哲さん(右)ゼネラルモーターズ・ジャパンプロダクト&パブリックポリシーディレクターの上原慶昭さん(左)と同社プロダクト&パブリックポリシープロダクトマネージャーの中野哲さん(右)

---:今回のカマロの限定車ですが、そのコンセプトはどういうものなのでしょう。

ゼネラルモーターズ・ジャパンププロダクト&パブリックポリシープロダクトマネージャーの中野哲さん(以下敬称略): 1960年代のカマロもオレンジは人気だったんですね。そこで今回、その人気のあるオレンジをもう一回出して活性化したいという思いです。

---:では今回のポイントはボディカラーですか。

中野:いえ、違います。センターのストライプも特徴的ですし、あとはレカロシートを装着しました。そこにはこだわっています。

シボレー カマロ VIVID ORANGE EDITIONシボレー カマロ VIVID ORANGE EDITION

---:このオレンジは意外と落ち着いて見えますね。

中野:そうですね。上品な感じですね。現行車のローンチの時、2019年にもオレンジを出したのですが、この時はもうちょっとソリッド寄りだったんです。今回はメタリックを強めにしていますので光が当たると輝き方が違いますので、印象も違うと思います。

---:レカロシートは市場からの要望があったんでしょうか。

中野:レカロシートについては、ユーザーの方でも気になっていたようで、質問される方が多くいらっしゃいました。走りに徹底したうえに快適性とサポート性があることから、レカロシートを出してほしいという要望は前からありました。

◆目立つことが大事

---:こういった仕様にしたのはなぜなのでしょう。

ゼネラルモーターズ・ジャパンプロダクト&パブリックポリシーディレクターの上原慶昭さん(以下敬称略):今回開催したシボレーファンフェスタの会場を見渡してみると、この限定車はとても目立ちますよね。カマロのお客様はそういうものを求めているのです。ですから我々もできるだけ目立つものを目指して限定車を歴代やってきています。

ですから会場にはこの歴代の限定車が多く見られますよね。我々から限定車のバージョンですねとお声がけすると、「そうなんです!」と素直に強い反応があって喜んでいただいています。そういった意味で、よりカッコ良く目立つカマロがあると、積極的に選ばれる理由になるのです。

シボレー カマロ VIVID ORANGE EDITIONシボレー カマロ VIVID ORANGE EDITION

---:特にカマロのように歴史が長いと、過去のアイコンを彷彿とさせたりすると、より響くでしょうね。

上原:クルマのデザイン自体がそうですよね。現行は6世代目ですけれど、その前の5世代目から昔のカマロのイメージをデザインで体現していますので、カラーも初代のカマロで人気があった色とかを採用したりして、そういったものを限定的に出してきているのです。

◆8気筒と4気筒で明確な違い

---:現行カマロのユーザーはどういう方達なのでしょうか。

中野:やはりカマロをずっと乗り継いでる方が一番多いですね。年齢層的には平均すると40代後半くらいです。

上原:ただ現行カマロは結構特徴的なところがあるのです。いま日本に導入しているカマロにはエンジンが2種類あるんです。OHVのV8 6.2リットルのSS。そして、LTRSといって、2リットルのターボです。このエンジンがなかなか優れていて、低回転からしっかりと力の出るエンジンなのです。

面白いのがこの2リットルの方は若い方、20代から30代の方が多いですよ。今日も会場には若いカップルの方が多いですよね。そういう方が2リットルのカマロを選んでいます。

確かに少し前までのデモグラフィーを見るとやはり6.2リットルになって値段もちょっと張りますので40代後半から上、60代の方も乗っておられたり、そういった年齢の方が多いんですが、LTRSの方は20代の方が頑張って60回ローンを組んで買っていただくことが多いです。

中野:若い人は燃費なども含めた維持費も気にされるんですね。そういったところから多分、LTRSの人気があると思います。ハイパワーで、軽快にターボが効いて走りますので、非常に良いクルマだと思います。

上原:本当にこのカマロに乗るんだと決めて、頑張って購入してくださっている方が多いので、とても嬉しく思います。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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