1台限りの『ディフェンダー130』、災害時に4G通信を可能に…英国赤十字社に配備へ

4Gデータ通信の普及率が英国で2番目に低いウェールズに配備

GPS追跡機能付きの最新テレマティクスシステムを搭載

130は現行ディフェンダー最長の全長5358mm

リアのLEDライト周りのデザインを変更

ランドローバー・ディフェンダー 130 の英国赤十字社向けワンオフモデル
  • ランドローバー・ディフェンダー 130 の英国赤十字社向けワンオフモデル
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ランドローバー(Land Rover)は5月10日、英国のエリザベス2世女王の即位70周年を記念して、世界に1台だけの特別なSUV『ディフェンダー130』を英国赤十字社に寄贈した、と発表した。

◆4Gデータ通信の普及率が英国で2番目に低いウェールズに配備

このディフェンダー130は今後、北ウェールズに配備される予定だ。この車両は、スノードニア山脈、リーン半島、アングルシー島など、緊急事態発生時に、すぐに到達することが困難な地域の人々を支援するために使用される。

このディフェンダー130は、エリザベス2世女王が在位した70年間にわたって、パトロンを務めてきた英国赤十字社と協力して製作された。ジャガー・ランドローバーが追求するモダンラグジュアリーの原則に基づいて改造された1台だ。

先端かつ高度な通信機能を搭載する。ウェールズは、4Gデータ通信の普及率が英国で2番目に低い地域とされており、この地域の海岸線、山岳地帯、遠隔地では、ディフェンダー130の通信機能が不可欠という。

◆GPS追跡機能付きの最新テレマティクスシステムを搭載

この車両には、場所を問わず強力な信号を発信するために強化された4G接続アンテナ、電話、通信用VHFラジオ、GPS追跡機能付きの最新のテレマティクスシステムを搭載している。ルーフに設置した太陽光発電システムは、エンジンが作動していない時に補助バッテリーを充電して電力を供給するため、より長い時間データ通信が行えるという。

さらに、3列目シートを取り外し、さまざまな支援物資を収納するためのスペースを設けた。このスペースには引き出しを追加し、毛布や食料、救急用品などを収納できるようにした。これらの装備により、嵐、洪水、火災、凍結といった、さまざまな緊急事態に対応することを可能にしている。

抗菌処理を施したシートカバーや充電端子を備えた充電式トーチもあり、実用性を高めている。さらに、ボイラーを内蔵しているため、緊急時に温かい飲み物を提供することも可能だ。

◆130は現行ディフェンダー最長の全長5358mm

ランドローバー・ディフェンダー 130 の英国赤十字社向けワンオフモデルランドローバー・ディフェンダー 130 の英国赤十字社向けワンオフモデル

現行ディフェンダーには、デビュー当初、「90」と「110」が用意されていた。遅れて、「130」という新しいボディタイプが加わり、ランドローバーの4x4ファミリーのラインアップがさらに拡充した。ディフェンダー130の全長は5358mm。『ディフェンダー110』の5018mm(欧州仕様)に対して、340mm長い。ホイールベースは3022mmと変わっていない。

ディフェンダー130は、ディフェンダー110に対して、リアオーバーハングを340mm延長した。これにより、3列シートで最大8人(2列シートの5名乗りも設定)乗車が可能に。ラゲッジスペースも拡大している。

荷室容量は、3列目シートを使用した状態でも最大389リットルとした。シートを折り畳めば、荷室容量は最大で2516リットル(5名乗り)、2291リットル(8名乗り)に拡大する。

◆リアのLEDライト周りのデザインを変更

ランドローバー・ディフェンダー 130 の英国赤十字社向けワンオフモデルランドローバー・ディフェンダー 130 の英国赤十字社向けワンオフモデル

ランドローバーのエンジニアは、ディフェンダーの特徴的なリアデザインを継承するため、ボートテールスタイルのアップリフトをつけ、顧客が期待するオールテレイン走破能力を高め、28.5度のデパーチャーアングルを実現した。リアのLEDライト周りのデザインを見直し、サイドプロファイルの特徴の3本のラインがリアに向かって、わずかに上昇するデザインを踏襲している。

ボディ同色のハードシェルスペアホイールカバー、ナルヴィックブラックのルーフレールを標準装備した。4種類のエクステリアアクセサリーパックとして、「エクスプローラーパック」、「アドベンチャーパック」、「カントリーパック」、「アーバンパック」が選択できる。

ボンネットルーバーとサイドフェンダーには、セレスシルバーのアクセントが添えられた。20インチのアルミホイールは、ルナとブライトシルバーの2種類の仕上げから選択できる。オプションの「エクステンデッドブライトパック」では、ロアーボディパネルをすべてセレスシルバーサテンフィニッシュにし、ハクバシルバー、フジホワイト、ユーロンホワイトのボディカラーとのコントラストを生み出すことを狙っている。

《森脇稔》

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