青い救急車、東京・渋谷に現る!!---緊急車両について考えて下さい[詳細画像]

ベルリング「青い救急車」発表(4月7日)
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赤いライトを点滅させて疾走する救急車。だが、赤い色を視認しづらい人がいる……。消防車・救急車架装メーカーのベルリングは、アーティストの山口歴氏とコラボし、緊急車両への優先意識向上を目的としたコンセプトカー「青い救急車」を制作した。

ベルリングでは、車両の赤色灯の発光範囲を広げ、サイレンがより広範囲に聞こえるようにするなどの設計で、救急車の円滑な緊急走行の実現をめざしてきた。

ところが現場の救急隊員からのヒアリングで、「人によっては濃い赤色は非常に暗い色に感じるため、赤色灯自体を視認しづらい」という意見があった。ベルリングによると、色の見え方が一般の人と異なる色弱者は、日本の男性の約20人に1人、女性の約500人に1人存在し、さらにその多くが赤を視認しづらい型の色弱だという。

そこで、色弱でも暗く感じにくい青色をベースカラーとし、一般の人にも目立つデザインのコンセプトカー「青い救急車」を制作した。

青い救急車」のデザインは、国際的に活躍するアーティストで青色を作品に多く使用する山口歴氏が担当した。空や雲、海といった自然をモチーフに普遍的な表現を追及し、「青い救急車」のデザインが決定したという。また、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構による検証も実施し、色の見え方の異なる様々な人に対してわかりやすいデザインであることを示す「CUDマーク」を取得した。

現行の法令により、緊急車両としての救急車の色には白色が指定されている。そのためベルリングでは、緊急性が低い傷病者を搬送するための民間用の救急車(いわゆる病院救急車)として「青い救急車」の導入をめざす。さらに「青い救急車」が緊急車両への優先意識の向上になることを期待している。

《高木啓》

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