1/64スケールのサイズで、劇中車や競技車両、新旧のカリスマ的モデルやスーパーカーなどをミニカーで再現するアメリカ生まれのブランド『ホットウィール(Hot Wheels)』。4月は人気映画を彩った伝説の名車や劇中車、さらに日本のシンボリックなレースマシンなどが続々とリリースされる。
ボンドカーの2000GT ロードスター登場!マリオにBTTFに個性満点の3台が登場

まずは、劇中車などを取り揃えたプレミアムカーの「レトロエンターテイメント」シリーズをご紹介。最注目は「トヨタ 2000GT ロードスター」だ。日本を舞台にした映画『007は2度死ぬ』(原題:You Only Live Twice)の劇中車で、映画のためにトヨタが2台のみ製造した超希少モデルである。前期型ベースのオープンボディには、劇中仕様のワイヤーホイールを思わせるメッキホイールが装着されている。
さらに俳優の唐沢寿明さんがトヨタ博物館に寄贈した車輌としても有名で、さらに唐沢さんの車両は2004年にトヨタとTRDが水没車をベースとして制作したまさに公式カスタムモデル。当然ながらトヨタが制作した車輌はこの1台しかなく、007の劇中車やコンバート車輌をいれても世界に数台しか存在しないといわれている(歴代生産台数:337台)。ホットウィールであれば簡単に手に入れることができるので、ぜひコレクションに加えてみてほしい。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』からは、悪役のビフが乗る「フォード・スーパーデラックス」をセレクト。主人公のマーティを追いかけ、トラックに突っ込んで肥料をかぶるシーンがモチーフで、ナンバープレートも劇中車に忠実な仕様だ。
もう1台は、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の劇中車である「プラマー・バン」。屋根には配管工事の道具を満載し、鮮やかなオレンジのボディにはマリオとルイージのイラストが描かれているポップさ満点の1台。
レストモッドで制作された22Bは今や7,600万円超え! LBWK R34はシンプルな2ndカラーが登場、人気カスタムカーの集まる「ブールバード」アソート

“目抜き通りをクルーズしたくなるようなクルマ”をテーマにした「ブールバード」アソートでは、実車の人気も高い2台の日本製スポーツクーペが登場。ダイキャストシャシーと“リアルライダー”と呼ばれるゴムタイヤを採用するプレミアムカー仕様でミニカー化されている。
「’98 スバル・インプレッサ 22B-STiバージョン」は1998年、前年までのWRC3連覇を記念し400台を限定販売。通常のSTiバージョンより200万円以上高い、500万円のプライスにもかかわらず2日間で完売した。今なお人気も価値も上がり続けている、スバル屈指のスペシャルモデルだ。

特徴はWRカーの雰囲気漂うワイドボディ。全幅は通常モデルより80mm広い1,770mmで、前後バンパーや大型リアウイングも専用設計だ。エンジンは2,212ccの専用ユニットで、280ps/37.0kgmを発生。最近では、当時のWRカーを開発した英プロドライブがレストモッドした『P25』が製作され、7,000万円以上という価格ながら予定した25台が完売。22B人気の高さを改めて知ることになった。
今回ホットウィールではその特徴的なエクステリアを忠実に再現しつつ、実車ではブルーのみだったボディカラーをあえてビビッドなイエローに。ラリーカーのイメージを薄めても、22Bのスタイリングが魅力的であることを実感させてくれる。

もう1台は「LB-ER34 スーパーシルエット 日産 スカイライン」。世界的な支持を集める愛知県のカスタムショップ、リバティウォークが東京オートサロン2020で発表したコンプリートカーだ。R34スカイラインをベースに、80年代前半にブームを巻き起こしたグループ5マシンのスカイラインシルエットへのオマージュを込め製作。販売台数10台程度という希少性もあり、ファン垂涎の存在となっている。
これまでにも本家レースカーを思わせる赤黒2トーンなど、さまざまな仕様でミニカー化されてきたリバティウォークのカリスマモデル。今回はホワイトのボディにカーボンを思わせるブラックを組み合わせ、シンプルながらレーシーなモノトーンに仕立てている。

「ブールバード」アソートはこの他に3台のプレミアムカーをリリース。「フォルクスワーゲン・キャディ」は、初代ゴルフのメカニズムを用い、アメリカ市場に主眼を置いて開発された2シーターのピックアップ。前後バンパーを排除し、リベット留めの派手なオーバーフェンダーを装着したカスタマイズモデルがモチーフで、ポルシェのレースサービスをイメージしたレタリングが施されている。
「’20 フォード・シェルビー GT500」も、ホワイトをベースに60年代のレースカーを彷彿させるストライプがコンペティティブな雰囲気。2020年発売のGT500は771psの5.2リットル過給V8にマスタング初のDCTを組合せ、フォードとのタッグで数々のレースを制してきたキャロル・シェルビーの名を冠した、フォード屈指の強力なマシンだ。
「ダッジ・バン」は、アメリカのバンを代表するモデル。カラーリングはブラックにいかにもアメリカンなフレームパターンのコンビネーションだが、実は日本の愛好家が生み出したスタイルなのだとか。
4ローター搭載の伝説の「マツダ 787B」が蘇る!ベーシックカーはロータリーエンジン搭載車が熱い

ホットウィールの基本ラインナップであるベーシックカーには、日本が世界に誇るレーシングカーの「マツダ 787B」が加わった。1990年のル・マン24時間レースに投入された787の改良型で、4ローターのロータリーエンジンを搭載。1991年に日本車初のル・マンウィナーであると同時に、レシプロでないエンジンでル・マンを制した唯一のマシンでもある。

また、30年以上前にカーボンブレーキディスクを採用していたこともトピックだ。ホットウィールではグッドイヤーのロゴを加え、ブランドロゴに使われているブルーとイエローをアレンジしたカラーリングとしている。

同じくロータリーエンジンを積む「’89 マツダ・サバンナRX-7 FC3S」は、ボディ同色サイドモールや丸型に点灯するテールライトなど、1989年以降の後期型を再現。鮮やかなライムグリーンのボディカラーは、初代のSA22Cのマッハグリーンメタリックを彷彿させる。
この他、レーシーにカスタムした「ダッジ・バン」や、2009年にクロアチアで設立され、最近ではブガッティとの合弁会社を設立したEVメーカーであるリマックの「リマック・ネヴェーラ」が仲間入り。ダッジバンは全面クリアルーフを採用、新金型(ニューキャスト)のリマック・ネヴェーラはパーツで色分けを再現する凝った作りとなっている。
プレミアムカー仕様でリアル感の高い、劇中車の集まる「レトロエンターテイメント」/人気の名車カスタムが揃った「ブールバード」アソートの価格は各825円(税込)、毎月豊富なラインナップで楽しませてくれるベーシックカーの価格は各385円(税込)。
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