1/64スケールクラスのサイズで、話題のモデルやチューニングカー、個性的なカスタムカーなどをミニカーで再現するアメリカ生まれのブランド『ホットウィール(Hot Wheels)』。3月は由緒正しいネオクラシックな日本車や映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にも登場するあんな車、さらにホットウィールが主催するカスタムカーのコンテスト“レジェンドツアー”の優勝車両などが登場する。注目の新製品を紹介していこう。
みんな大好き初代ロードスター!日本の春を象徴する桜柄のパッケージも必見
今月も日本車の興味深いアイテムが目白押し。テーマに沿った車種を集めた「テーマオートモーティブアソート」に加わったのは、様々なブランドの日本車を集めた「J-Imports」だ。和を意識して“桜”を背景にした美しい絵柄のパッケージが目を引く。

ラインナップは日本車史に残る名ヴィンテージモデルから、人気が上がり続けているネオクラシックカーまでの5台。ネオクラ系では「’91 マツダ MX-5 ミアータ」の出来栄えに目を奪われる。ホットウィールらしさ満点のディテールに注目すると、ダックテールスポイラーや張り出し気味のフェンダーが目を引く。さらにロールバーや大径ホイールで武装したボーイズレーサー風のカスタムが光るスタイリングながら、ボディカラーに落ち着いたブルーを組合せることでクールな印象の仕上がりだ。

北米のモデル名が「MX-5」となるロードスターは、老若男女問わず幅広い世代に愛される名車。ライトウェイトスポーツ+コンバーチブルの唯一無二なパッケージは、いまや世界中に多くのファンを生み出し、実車も4代目ロードスターとなり現在も発売され続けている。ホットウィールでも、今回発売となるブルーのモデル以外にも、過去発売されたモデルには多様なバリエーションがあるので、コレクションしてみるのも楽しいだろう。
ホンダからは2台のスポーツモデルが登場。人気車種の1つであるジャパニーズスーパーカーの「’90 アキュラ NSX」がシルバーカラーで登場。リアにディフューザーも追加したフルエアロに身を包み、スマートなエクステリアを迫力あるフォルムに変身させた。スポイラーを備えたシースルーのルーフが、スペシャル感を高めている。「’98 ホンダ プレリュード」は、キレイにローダウンされたスタンスとブラックアウトしたヘッドライトが、デートカーのイメージを払拭したアグレッシブさを演出している。

ヴィンテージな名車も2台登場する。まず紹介するのは、日本が世界に誇る名車中の名車「トヨタ 2000GT」。前期型のスタイリングをもとに、前後ともバンパーレスデザインとし、こちらもストライプがボディ中央を縦断するレーシーなアレンジが施された。いっぽうで、独特な位置に備わるフェンダーミラーだけでなく、フロントフェンダーのエンブレムまで再現する芸の細かさに、思わずニヤリとさせられる。

もう1台のヴィンテージモデルは「フェアレディ2000」。日産が1967~70年にダットサンブランドで販売したオープンカーでSR311がモチーフ。ニューキャスト(新金型)となるフェアレディ2000は、特にヘッドライト回りの造形が秀逸だ。ハードトップとワイドなオーバーフェンダーを装着し、日産のイメージカラーだったブルーとレッドのストライプをボンネットとボディサイドに入れた、ヒストリックレーサー的なスタイリングに仕立てられている。
新型Zの新色やレジェンドツアー優勝車両も登場、毎月豊富なバリエーションが楽しいベーシックカー

ホットウィールの基本ラインナップであるベーシックカーも、個性豊かなバリエーションを揃える。「2023 日産 Z」は新型日産『フェアレディZ』だが、市販車登場前に公開されたプロトタイプがモチーフ。しかしカラーリングは実車のイエローから、市販車でも好評のブルーにお色直し。初代S30Zを思わせるスタイリングが、落ち着いたトーンの色合いと相まって迫力を感じさせる仕上がりとなっている。Zファンならずとも、コレクションに加えたくなりそうなアイテムだ。

「ボルボ P1800 ギャッサー」も見逃せない。昨年お台場で開催された日本大会も盛況だった、世界No.1カスタムカーを決める『ホットウィール・レジェンドツアー』。その2021年大会で優勝した、イギリスのリー・ジョンストン氏の作品がついにホットウィール化された。
1961~73年に生産されたボルボのスポーツクーペ『P1800』を、“ギャッサースタイル”と呼ばれるドラッグレースのマシンを意識したカスタマイズで仕上げた。エンジンはシボレーの7.5リットルV8に換装され、その強大なパワーを後輪へ確実に伝えるため車高は前上がりにセッティングされている。

「クール・コンビ」も、ドラッグカー風カスタムのフォルクスワーゲン『タイプ2』だ。コンビとは、南米や南アフリカで用いられたタイプ2の呼称。イエローのボディには、アメリカ西海岸スタイルのカスタムやパーツで有名なムーンアイズのロゴが入る。ドアには“30th Anniversary 1992-2022”の文字が見られるが、これはカリフォルニアのムーン・イクイップメントを、シゲ・スガヌマこと菅沼繁博氏が受け継いでから2022年が30周年にあたることを記念したものだ。さらにひと目見てわかるキュートなデフォルメ感こそ、ホットウィール全開の世界観だ。
また、赤いボディに黒いストライプとゼッケンサークルでレースカー風に仕上げた「メルセデス・ベンツ 300SL」と、オーバーフェンダーや90年代に大ブームとなったスーパーアドバン風のホイールをまとった「日産 マキシマ・ドリフトカー」のセカンドカラーが早くも登場となる。
気分はマーティ・マクフライ!人気映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から“あのハイラックス”が登場

劇中車などを取り揃え、映画ファンだけでなく幅広いユーザーに親しまれているのがプレミアムカーの「レトロエンターテイメント」アソート。今回は映画バック・トゥ・ザ・フューチャーより「1987 トヨタ ピックアップトラック」が加わった。主人公のマーティが憧れやがて手に入れたトヨタ『ハイラックス』の北米仕様で、フォグライト付きロールバーなどのカスタムやタイヤのロゴ、ナンバープレートなどの細かなディテールもリアルに再現された。
日本が誇るヴィンテージカーとネオクラが揃ったJ-Importsアソートの価格は各495円、個性豊かなバリエーションが集まったベーシックカーの価格は各385円、BTTFの楽しさを思い出させてくれるレトロエンターテイメントの価格は825円。
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