トヨタ、中型セダン『bZ3』で中国EV市場に攻勢…BYDと共同開発

一汽トヨタ『bZ3』のエクステリア
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  • 中国におけるbZシリーズの第3弾告知
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一汽トヨタは12月20日、bZシリーズの中型EVセダン『bZ3』の予約受付を開始した。予約受付価格は補助金後18.98~21.98万元(約373万~432万円)。

中国では広汽トヨタから出ている同タイプ・サイズの『カムリ』(ガソリンとHVのみ)が17.98~26.98万元であることを考えると、EVとしては格安。この分野のEVで、中国で売れ筋なものにテスラ『モデル3』(27.6988万~34.99万元)、BYD『シール(海豹、アザラシ)』(20.98万~28.68万元)があるが、それらとも比べても価格的には競争力がある。

3グレード展開、コンセプトや特徴は?

今回、BYDのブレードバッテリーを搭載するなど、すでに発表していたBYDとの協業の実質第1弾となるもので、中国自動車情報サイト「汽車の家」は「BYDのチョッキを身にまとったトヨタ車」として報じている。

グレードは3つ。「精英PRO」が18.98万元、「超航続距離PRO」が20.98万元、「超航続距離Premium」が21.98万元。様々なサービスや、10年あるいは20万㎞まで無料の基礎メンテナンス、電力駆動システムの無料メンテナンス、24時間都市部エリア道路救援無料、全国750店舗での専属接待なども売りだ。

bZ3は、「ファミリーラウンジ」をデザイン理念として、e-TNGAアーキテクチャに基づき、ドライバーはもちろん同乗者に対しても、快適かつ愉快な車内時間を提供するとしている。

また、「テクノロジー&エモーション」というデザイン言語により、先進的な技術や体験を融合。トヨタのフロントフェイスのシリーズ感も失わず、ホイールベースをより長く確保することで、電動車としての独特なつくりを実現した。

ボディサイズは全長4725×全幅1835×全高1475mm、ホイールベース2880mm。前後席共にソファー並みのシートを搭載し、乗車員に快適な乗車体験を提供するという。また、「デジタルアイランド」デザインを採用し、縦長の大型ディスプレイやワイヤレス充電、スマートフォンとマルチメディアとの連携機能などのインテリジェント機能も備える。


《有田直矢@インサイツ》

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