トヨタ『クラウン・エステート』に採用、ニフコのパッキンレス・バンパーリテーナーが自動車プラスチック技術賞に

ニフコが開発したパッキンレス・バンパーリテーナー
  • ニフコが開発したパッキンレス・バンパーリテーナー
  • トヨタ・クラウンシグニア(クラウンエステート)の2026年モデル(米国仕様)
  • トヨタ・クラウンシグニア(クラウンエステート)の2026年モデル(米国仕様)
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  • トヨタ・クラウンシグニア(クラウンエステート)の2026年モデル(米国仕様)
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ニフコが開発したパッキンレス・バンパーリテーナーが、国際的なプラスチック技術者協会(SPE)主催の「SPE Automotive Innovation Awards 2025」の「Chassis/Hardware部門」で第1位を受賞した。トヨタ自動車との共同受賞となる。

【画像】トヨタ・クラウンシグニア(クラウンエステート)

SPE Automotive Innovation Awardsは、自動車産業における革新的なプラスチック技術を表彰する世界的に権威ある賞で、長い歴史を持つ。54回目となる今年の授賞式は、米国ミシガン州で開催された。

受賞製品は、2024年夏に北米で販売が開始されたトヨタ『クラウン・シグニア』(日本名:『クラウン・エステート』)に搭載されている。北米市場の車両では初めてパッキンレス・バンパーリテーナーが採用された。

バンパーリテーナーとは、自動車のバンパーをボディに取り付けるための部品。ニフコの製品は電動工具を使わず樹脂製ピンによってワンタッチ締結が可能だ。

従来はゴムパッキンを介在させることで締結部からの水漏れを防止していたが、パッキンレス・バンパーリテーナーは、ゴムパッキンの代わりに、グロメットと一体成形の薄肉フランジによって止水性能を成立させている。

今回の受賞は、パッキンレス・バンパーリテーナーの特長である単一素材化(モノマテリアル化)による製品のCO2削減、サーキュラーエコノミーへの貢献が評価されたものだ。

なお、本製品に採用されている締結構造は、他の車両にも流用可能なためクラウン・エステート以外の車両にも搭載される予定だ。搭載車種が拡がることにより、環境性能向上への寄与が期待される。

ニフコは「小さな気づきと技術をつなぎ、心地よい生活と持続可能な社会を創造する」というパーパスを実現するため、今後も社会や顧客の課題に真摯に向き合い、環境・安全・快適に繋がる様々な製品の開発を進め、持続可能な社会の創造に貢献していく。

《森脇稔》

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