【ホンダ シビックタイプR】「究極を追求」詳細スペックついに公開、価格は499万7300円 

ホンダ シビック タイプR
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ホンダは、11代目シビックの高性能スポーツバージョン『シビック タイプR』新型を9月2日に発売する。7月にその概要やデザインは公表されていたが、詳細スペックや価格がついに明らかになった。メーカー希望小売価格は499万7300円で、月販計画は400台。

シビック タイプR新型は、スポーツモデルの本質的価値である「速さ」と官能に響く「ドライビングプレジャー」の両立した究極のピュアスポーツ性能を目指した。ホンダ独自のVTECターボエンジンをさらに磨きあげることで、出力とトルクの向上を実現するとともに、運転に夢中になることのできるような痛快なドライビングフィールを追求。さらにタイプR専用のデータロガー「ホンダログR」を搭載することで新たなドライビングプレジャーを提供する。

迫力のロー&ワイドフォルム

ホンダ シビック タイプRホンダ シビック タイプR

エクステリアは、ローアンドワイドを強調し、圧倒的な速さと美しさを兼ね備えたデザインを目指した。冷却性能向上のためグリル開口部を大きくするとともに、サイドシルガーニッシュやリアスポイラーなどで空力性能を追求しながらも、リアフェンダーをボディと一体化したしたことで、流れるような美しいデザインに仕上げた。

インテリアでは、車に乗り込むときの高揚感と運転時の集中できる空間を、赤と黒を用いてハイコントラストに表現した。赤いシートとフロアカーペットを採用し気持ちの高ぶりを演出。また、サーキットでの限界走行時でも運転に集中できるように、直感認知性を向上させたノイズレスな視界を追求。

反射を抑えた偏光ガンメタリック塗装を採用するなど、ブラック基調のインストルメントパネルとした。フロントシートデザインは、サーキットでの限界走行からロングドライブまで、姿勢の保持性とサポート性を最優先に骨格を鍛え上げ、「強く」「軽く」見えるよう形状を熟成した。

インパネインパネ

最高出力330ps、進化したVTECターボエンジン

パワーユニットは、先代モデルの2.0リットル4気筒ターボエンジンの骨格をベースに、ターボチャージャーを刷新することで、出力を約10ps、トルクを20Nm向上。最高出力330ps、最大トルク420Nmに進化。パワーウエイトレシオ、最高速ともに先代モデルから進化させ、FFモデルNo.1を達成した。

また、冷却性能向上のためにフロントグリル開口面積を大きくし、ラジエーターの有効開口面積を48%拡大した。さらに、グリル開口部から取り込んだフレッシュエアを、コアサイズとファン能力を向上させたラジエーターに効率良く通し、ボンネットに設けたフードベントから排出するエアフロ―レイアウトとすることで排熱と空力性能を向上した。

2.0L VTEC TURBO2.0L VTEC TURBO

足元にはミシュランと共同開発したタイプR専用チューニングタイヤを装着する。タイヤ幅を265mmまで拡げるとともに、ミシュランの独自技術による特性の異なるトレッドコンパウンドを組み合わせることで、ウエット性能や耐摩耗性能を維持したまま、優れたドライグリップ性能を実現。旋回性能を高め、車両パフォーマンスを向上させた。ホイールは、通常に対してインナーとアウターのリム形状を反転させた「リバースリム構造」を採用。ホイールイン側の歪みを低減し、旋回Gや加減速時にタイヤ内側の接地圧を安定させることで、さらなる接地性向上を目指した。

痛快なドライビングフィールを追求

シビック タイプR新型は、まるで足裏に吸いつくようなアクセルワークを追求。エンジンECUの駆動力制御マップなどの緻密な設定により、アクセルペダル開度に対しエンジンレスポンスを向上させ、トルクも早期に立ち上がるようにすることで、アクセル操作に対する駆動力応答性を全域で高めた。

4輪独立電子制御ダンパーのアダプティブダンパーシステムは、車体のモーションとタイヤ4輪の接地性を連携してコントロールするロールピッチ制御を進化。バネ下加速度を加えた制御を行うことで、荒れた路面でも優れた運転操作によるクルマとの一体感とダイレクト感のあるハンドリングを実現した。

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6速マニュアルトランスミッションも進化。レバーストロークと操作荷重は先代を踏襲し、新設計レバー構造を適用することで、シフトレバーの高剛性化と横方向のレバーのガタつき成分を排除し、ダイレクト感と節度感を向上。また、トランスミッション内部のシフトリンク機構の最適化や、シフトゲートのストレート部分を延長することで、5速から4速といった斜めシフト時のスムーズ感を向上させた。シフトフィールの進化にあわせてクラッチのフライホイールを軽量化し、レスポンスを向上。減速操作に合わせてエンジン回転数を自動調整するレブマッチシステムは、エンジン回転数差が最も大きい2速から1速へのシフトダウンでも適用へと進化した。

また、タイプRならではの迫力あるエンジンサウンドとするため、エンジン回転上昇時の中周波音を増強し、迫力ある排気原音に進化させた。サイレンサーの中央配管にはアクティブ・エキゾーストバルブ機構を新たに採用。エンジン回転数に応じて最適なバルブ開度とすることでエンジン出力向上と迫力ある排気サウンドの両立を実現した。さらに、アクティブサウンドコントロールシステムASCを採用。駆動力レスポンスに呼応する気持ちの良いエンジンサウンドを実現した。

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細部形状にこだわり優れた空力性能を追求

限界走行時における安定性を実現するため、フロントとリアともに効果的にダウンフォースを向上させるとともに、ボディの細部形状まで徹底的にこだわることで、優れた空力性能を実現した。フロントは奥行き感のあるデザインを保ったまま、ダウンフォースを効果的に発生させるために目に見えない部分も含め、細部の形状に徹底的にこだわり開発。リアスポイラーは、スリムなアルミダイキャスト製のステーにすることで空気抵抗を低減するとともに、リアスポイラー下面に負圧が発生する面積を拡大しダウンフォースを向上させた。

ブレーキシステムは2020年の先代モデルのマイナーチェンジで投入した2ピースディスクを継承し、低速から高速までのさらなるコントロール性向上を目指し、マスターパワー特性をブラッシュアップ。低速から高速までのさらなるコントロール性の向上を追求した。また、ブレーキへの導風効率を高めたことで、サーキットでの連続走行時におけるブレーキ温度の上昇を低減し、安定したブレーキ効力と耐フェード性を実現した。

データロガーアプリ「ホンダログR」が新たな楽しみを提供

ホンダログR タイヤ摩擦円/3DモーションホンダログR タイヤ摩擦円/3Dモーション

ホンダログRは、新たなドライビングプレジャーの提供を目指したタイプR専用のデータロガーアプリとして車載ナビに搭載。自分自身の運転操作によるクルマの機械的な運動情報などをリアルタイムに知ることができ、また、その情報をタイプRユーザー同士でのシェアを実現。人とクルマとの新たなあり方を提案する。

パフォーマンスモニター機能では、エンジンの水温・油温など車両自体の情報だけでなく、ステアリング舵角やブレーキ圧、アクセル開度、ヨーレートなどドライバーの操作や、操作によってつくり出された車両の状態も表示。中でも「タイヤ摩擦円」や「3Dモーション」はこれまでにない情報表示で、シビック タイプRと対話するような「見る・知る喜び」を提供するとともに、ドライビングスキル向上のための貴重な情報となる。

スコアリング機能では、ドライビングスキル向上のために自らの走りを振り返ることができる。走行中の車両情報・操作情報をロギングし、それに対しスコアリングを実施。一般道向けの「オートスコア機能」とサーキット走行向けの「データログ機能」の2種類を用意する。走行後、エンジンを切る前に保存したデータを表示させ、走行状況を再生して確認ができ、スコア表示やドライビングスキル向上のアドバイスなどを参照し、ドライビングの質を高めていくことができる。

オートスコア機能とデータログ機能を使い、車両のローカルストレージに保存した走行データは、自動的にサーバーにアップ。スマートフォンにインストールしたホンダログRアプリで、いつでもどこでも閲覧できる。さらに、スマートフォンを車両に搭載し、ホンダログRアプリで録画した走行動画は、走行データと同期させ1つの動画として閲覧・保存可能。自身で楽しむだけでなく、SNSでシェアすることもできる。

《纐纈敏也@DAYS》

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