8月3日からの大雨により被災した鉄道各線では長期運休が5線区に及んでおり、貨物列車が走る日本海側や太平洋側の幹線も被災。物流にも影響が出始めている。

JR東日本では、奥羽本線東能代~大館間、五能線岩館~深浦間が再開までに10日程度を要するとしており、磐越西線では濁川橋梁の倒壊が発生した喜多方~馬下(まおろし)間が当面の間運休。会津若松~喜多方間で臨時ダイヤによる折返し運行が開始されている。米坂線は今泉~米沢間が8月10日頃に再開する見込みとなった。
JR西日本では8月6日も線路設備が被災した北陸本線敦賀~武生間が終日運休することが決定しており、物流への影響も懸念される。

JR線以外では、山形鉄道フラワー長井線が17時19分から長井~荒砥(あらと)間で再開しているが(長井21時28分発の下り最終は運休)、残る赤湯~長井間は依然、運行を見合わせている。
また、盛岡駅(岩手県盛岡市)と目時駅(青森県三戸町)を結ぶIGRいわて銀河鉄道では、小繋(こつなぎ)~小鳥谷(こずや)間の小繋トンネル内へ水が流入、奥中山高原~小繋間では道床流出が発生していることから、再開には相当の日数を要するとしており、いわて沼宮内~二戸間を中心に区間運休が続いている。
