ルノー、ロシア工場の生産無期限停止…ゼレンスキー大統領が撤退要請[新聞ウォッチ]

ルノーのモスクワ工場(3月24日)
  • ルノーのモスクワ工場(3月24日)
  • ルノーのモスクワ工場から出荷されるSUV(3月24日)
  • ルノー合弁のアフトワズ
  • サッカー日本代表、対オーストラリア戦で勝利(3月24日)

プーチン大統領の暴挙によるウクライナ侵攻が泥沼化するなかで、ロシアで活動する進出企業への影響が広がっているが、仏自動車大手のルノーが、モスクワ工場での生産を無期限停止するという。

3月24日の各紙夕刊に続いて、きょうの朝日や産経なども取り上げているが、背景にはウクライナのゼレンスキー大統領が仏議会でのオンライン演説で、ロシアで活動を続けているルノーを名指しして「ロシアの戦争に加担し、子どもや女性たちを殺害するための資金援助を止めるべきだ」と撤退を訴えていたことも影響したようだ。

その演説の数時間後、ルノーが取締役会を開いて、ロシア撤退を発表したという。ルノーは、ロシアによるウクライナ侵攻の直後から約3週間、部品調達の問題を理由にモスクワ工場の生産を停止していたが今週に入って再開したばかりだった。

ルノーは日産自動車と三菱自動車とアライアンスを組んでいるが、ロシアは欧州に次ぐ世界2番目の市場とされている。再び無期限での停止を決めたほか、ロシアの合弁事業であるアフトワズの今後についても検討を進めているとも伝えられている。こうした動きを受け、通期の営業利益率見通しを、従来予測の4%以上から3%以下にに引き下げるとともに、自動車事業のフリーキャッシュフローも、これまでの最低10億ユーロ(約1300億円)に届かない見通しなどと、業績も下方修正したという。

きょう朝日には「ロシア対応問われる企業」として、人権などへの「社会的責任」も問われるようになったとも報じており、ロシアでビジネスを手掛ける進出企業にとっては、経営戦略の見直しがも迫られそうだ。

2022年3月25日付

●東芝分割臨時総会否決、非上場案も、戦略見直しへ(読売・2面)

●ロシア生産停止仏ルノーが発表(朝日・11面)

ガソリン11週ぶり値下がり174.6円、実質的には最高値(朝日・11面)

●トヨタ系販売大手上場廃止へ(朝日・11面)

●スタントマンが事故再現、板橋で交通安全教室(産経・25面)

●日航国内線運賃最大8%、値上げウオッチ(東京・6面)

●JR東海、新型新幹線13編成投入へ(東京・6面)

ガソリン補助延長へ、1か月(日経・3面)

●EV急速充電器補助拡大、電動化、ようやく前進(日経・5面)

●自動車部品の三桜工業、米子会社にサイバー攻撃(日経・18面)

●ホンダ、来月上旬国内生産1割減(日経・19面)

●サッカー最終予選、日本代表W杯出場決定、豪破り7大会連続(日経・45面)

《福田俊之》

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