プジョー 2008 のEVに2022年型、航続を8%延長…欧州発表

最大出力136hpのモーターに変更なし

暖房の高効率化と低転がり抵抗タイヤ

EV専用のフロントグリル

充電を支援するEV専用の新サービス

3種類のドライブモード

充電を支援するEV専用の新サービス

プジョー 2008 新型のEV、e-2008
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プジョーは11月24日、『2008』のEV、プジョー『e-2008』(Peugeot e-2008)の2022年モデルを欧州で発表した。

最大出力136hpのモーターに変更なし

プジョー2008は2013年春、ジュネーブモーターショー2013で発表された。欧州Bセグメントサイズの小型クロスオーバー車だ。初のモデルチェンジを行い登場した2世代目モデルの新型2008に設定されたのが、EVのプジョーe-2008となる。プジョーが属するPSAグループは、2023年までに全モデルへの電動パワートレイン車の設定を計画する。この計画に沿う形で、新型2008にもEVがラインナップされた。

プジョーe-2008は、『e208』 とともに、2019年末に欧州市場で発売された。両車は市場で成功を収めており、すでに9万台以上が生産された。これらの2つのモデルは、プジョーブランドの電動化戦略を強調しているという。

「e-CMP」と呼ばれる電動モジュラー車台をベースに開発された。2022年モデルのEVパワートレインのスペックは、モーターが最大出力136hp、最大トルク26.5kgmと変わっていない。バッテリーの蓄電容量も、50kWhと従来通りだ。

暖房の高効率化と低転がり抵抗タイヤ

タイヤを「A +」クラスに変更して、転がり抵抗を抑えた。この低転がり抵抗タイヤを、17インチのアルミホイールに組み合わせる。トランスミッションのギア比も見直された。

フロントのウインドスクリーンの上部に装着された湿度センサーに、新設計のヒートポンプを組み合わせた。これにより、暖房などの空調のエネルギー効率を最適化している。

このセンサーが送信する情報を利用して、室内の空気の循環を、より正確に制御することが可能に。これにより、暖房時のバッテリーのエネルギー使用量を抑えることができる。この改良は気温が低い時、とくに効果を発揮するという。

これらの改良により、WLTPサイクルの航続を最大345kmとした。従来型に対して25 km、率にして8%航続を延ばしている。気温が0度に近い状態での市街地走行では、約40km航続が延びるという。

EV専用のフロントグリル

EV専用デザインのフロントグリルや、フロントサイドパネルとリアゲートの「e」エンブレムが採用される。「GT」グレードでは、アルカンターラ仕上げの専用シートを装備している。

コンパクトなステアリングホイールと新しいヘッドアップディスプレイを備えた最新バージョンの「プジョー3D i-Cockpit」を搭載する。ヘッドアップディスプレイは、情報をドライバーの視線の先にホログラム形式で投影し、安全性を引き上げる。

センターコンソールには、10インチのカラータッチスクリーンを装備する。EVパワートレインの状態を、リアルタイムでアニメーションを交えながら表示する。「TomTom Traffic」には、3Dナビゲーションを接続。「MirrorLink」、Apple「CarPlay」、グーグル「Android Auto」との接続を可能にする「MirrorScreen」が標準装備されている。

充電を支援するEV専用の新サービス

EV専用の新サービスを導入する。「MyPeugeot」アプリを使えば、ユーザーはe-2008の充電時間、ヒーター、エアコンをドライブ前に設定したり、バッテリーの充電レベルを遠隔で確認したりすることができる。

「イージー・チャージ」は、家庭用またはオフィス用のさまざまな充電ソリューションをユーザーに提案する。電気設備を評価する診断サービスや充電機器のインストールも行う。ヨーロッパ全域の公共の充電ステーションへのアクセスを支援する「Free2Move」サービスを利用して、ドライバーは、充電ステーションまでの距離、充電速度、電気料金などの条件に合う充電ステーションを、あらかじめ選択できる。

「イージー・モビリティ」では、旅行プランナーとして、Free2Moveサービスを利用した旅行計画を立てることを支援する。車載コネクテッド3Dナビゲーションに送信されたルート上の充電ステーションの位置を考慮して、最適な走行ルートを提案してくれる。

「モビリティパス」では、必要に応じてエンジン搭載車をレンタルできる。「Eコーチング」では、MyPeugeotアプリを利用して、ドライバーが自分の運転を最適化する方法などについて、アドバイスを受けることができる。

3種類のドライブモード

バッテリーの充電は、一般的な出力7.4kWの充電器で8時間だ。出力11kWの充電器を使えば、およそ5時間で完了する。出力100kWの急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの80%の容量をおよそ30分で充電できる。

プジョーe-2008は、3種類のドライブモードを持つ。「エコ」、「ノーマル」、「スポーツ」だ。このうち、スポーツではパフォーマンスが重視される。最高速は150km/hだ。e-2008では、通常はセレクターを「D」にして走行する。セレクターを「B」にすると、アクセルを戻した際、より強めに回生ブレーキが作動する、としている。

《森脇稔》

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